韓国ドラマ「ルーガル」概要
「ルーガル」(原題:루갈 / Rugal)は、2020年3月28日から5月17日まで韓国OCNで放送された全16話のSFアクションヒーロードラマです。ウェブ漫画「ルガール」(原作:Rel.mae)を基に、バイオテクノロジーで強化された人間兵器たちが犯罪組織に立ち向かう姿を描いた作品。チェ・ジニョク主演の復讐劇とスタイリッシュなアクションが魅力で、韓国ドラマでは珍しいマーベル風のヒーロー要素を取り入れた作品として注目されました。Netflixで独占配信され、アクションとサスペンス、復讐劇の融合が話題に。
あらすじ
エリート刑事カン・ギボム(チェ・ジニョク)は、韓国最大の犯罪組織「アルゴス」を追う中で、妻を目の前で殺され、自身も両目を失う悲劇に見舞われます。濡れ衣を着せられ殺人犯に仕立て上げられたギボムは絶望の中、警察の特殊組織「ルーガル」の総責任者チェ・グンチョル(キム・ミンサン)から人工眼の移植と組織への参加を提案されます。超人的な視覚能力を得たギボムは、人工腕や人工臓器を持つルーガルのメンバーと共に、アルゴスへの復讐と巨大な陰謀の解明に挑みます。しかし、アルゴスの後継者チェ・イェウォン(ハン・ジワン)や副会長ファン・ドゥック(パク・ソンウン)の策略が絡み、善悪の境界が揺らぐ戦いが展開します。
キャスト
主要キャラクター
- カン・ギボム(チェ・ジニョク): 元エリート刑事。アルゴスにより妻と視力を奪われるが、ルーガルの人工眼で超人的視覚を獲得。復讐に燃える主人公。
- ハン・テウン(チョ・ドンヒョク): ルーガルのリーダーで人工腕を持つ。元アルゴス行動隊長で、怪力を持つ人間兵器。
- ソン・ミナ(チョン・ヘイン): ルーガルの万能チップ担当。ギボムの元同僚で、首のマイクロチップにより身体機能を強化。
- イ・グァンチョル(パク・ソンホ): ルーガルの人工体メンバー。人工臓器と皮膚を移植され、アルゴスとの過去を持つ。
- チェ・グンチョル(キム・ミンサン): ルーガルの総責任者で警察庁局長。冷徹だが、組織を統率する。
- ファン・ドゥック(パク・ソンウン): アルゴスの副会長で、冷酷な野心家。物語の“絶対悪”。
- チェ・イェウォン(ハン・ジワン): アルゴス会長の恋人で後継者。財産と権力を握る謎めいた女性。
その他のキャスト
- チャン・インソプ(ブラッドリー役:ルーガルのメカニック研究員)
- チャン・ソギョン(スーザン役:ルーガルのバイオメカ研究員)
- ユ・サンフン(ミン・ダロ役:アルゴス行動隊長)
- パク・チュンソン(オ課長役:元K病院外科長)
見どころ
韓国ドラマ初のSFヒーローアクション
韓国ドラマでは珍しいSFヒーロー要素を取り入れ、人工眼や人工腕による超人的なバトルシーンが魅力。マーベル作品のようなスタイリッシュなアクションと、韓国ドラマらしい復讐劇や人間ドラマが融合し、独特の世界観を構築しています。
チェ・ジニョクの熱演
チェ・ジニョクが演じるカン・ギボムの復讐に燃える姿と、葛藤する人間性が作品の核。アクションシーンでの迫力と、妻を失った悲しみを表現する繊細な演技が光ります。
善悪の曖昧さとサスペンス
ルーガルとアルゴスの戦いは、単なる正義と悪の対立ではなく、善悪の境界が曖昧。ルーガルの倫理的な問題やアルゴスの権力構造が物語に深みを加え、視聴者を引き込みます。
配信情報
「ルーガル」は、以下のプラットフォームで視聴可能です(2025年8月時点):
- Netflix: 見放題
- Amazon Prime Video: レンタル
最新の配信状況は各プラットフォームでご確認ください。
評価と感想
Filmarksでは平均3.3点(レビュー数415件)。「アクションシーンがかっこいい」「チェ・ジニョクの復讐劇がハマる」との声がある一方、「後半の展開が冗長」「設定が詰め込みすぎ」との意見も。視聴者からは「仮面ライダー風の韓国ドラマ」と例えられ、独特のSF設定が好評ですが、ストーリーの複雑さやテンポで離脱する視聴者も。パク・ソンウンの悪役演技や、OST(キム・ジェジュンの「One」などが収録)がドラマの雰囲気を盛り上げ、アクション好きに好評です。
関連情報
演出はカン・チョルウ(『幽霊が見える刑事チョヨン』)、脚本はドヒョン。原作ウェブ漫画の非現実的な世界観を活かし、韓国ドラマの濃厚なドラマ性を加えた作品。日本ではNetflixで2020年5月24日より配信開始。DVD-BOX(全8巻、字幕付き)は2020年に発売。続編を匂わせる終わり方が話題となり、シーズン2への期待も高まりましたが、2025年8月時点で続編の発表はありません。アクションやSFが好きな視聴者には特にオススメの作品です。