韓国ドラマ「涙の女王」概要
「涙の女王」（原題：눈물의 여왕、英題：Queen of Tears）は、2024年3月9日から4月28日まで韓国tvNで放送され、Netflixで独占配信された全16話のロマンティックコメディドラマです。財閥の令嬢と田舎出身の夫が、冷え切った結婚生活の中で危機を乗り越え、愛を再燃させる物語です。『愛の不時着』の脚本家パク・ジウンが手掛け、キム・スヒョンとキム・ジウォンのW主演による豪華キャストが話題を呼び、tvN史上最高視聴率24.9％（最終話）を記録しました。
あらすじ
クイーンズグループの3代目で「デパート業界の女王」と呼ばれるホン・ヘイン（キム・ジウォン）と、田舎出身の「スーパーマーケットの王子」ペク・ヒョヌ（キム・スヒョン）は、華やかな結婚から3年、すれ違いにより関係が冷え切り、離婚を考えるまでに至ります。しかし、ヘインに余命宣告という危機が訪れ、ヒョヌは彼女を支える中で過去の愛を思い出し、二人の関係に変化が生まれます。財閥内の陰謀や家族の確執、ユン・ウンソン（パク・ソンフン）との三角関係が絡み合い、笑いと涙のドラマが展開します。
主要キャスト
ペク・ヒョヌ（キム・スヒョン）
ソウル大法学部出身のエリート弁護士で、クイーンズ百貨店の法務チーム長。ヘインの夫として婿入りしたが、冷めた関係に悩む。優しくも葛藤を抱える役をキム・スヒョンがコミカルかつ感動的に演じる。
ホン・ヘイン（キム・ジウォン）
クイーンズグループの後継者で、冷徹なデパート社長。難病に直面し、孤独と向き合う中でヒョヌとの愛を再発見する。キム・ジウォンが初の財閥ヒロイン役で魅力を発揮。
ユン・ウンソン（パク・ソンフン）
M&Aの専門家でヘインの大学時代の友人。クイーンズグループ乗っ取りを企む野心家だが、ヘインへの複雑な感情を抱く。パク・ソンフンのミステリアスな演技が光る。
ホン・スチョル（クァク・ドンヨン）
ヘインの弟で、クイーンズマートの社長。お調子者だが憎めない性格。妻チェヒ（イ・ジュビン）との関係も物語のスパイスに。
キム・ソンファ（ナ・ヨンヒ）
ヘインの母で、クイーンズ百貨店のVVIPクラブを運営。娘との関係は冷たく、家族内の軋轢を象徴する存在。
見どころ
ロマンスとコメディの絶妙な融合
夫婦のすれ違いと再燃する愛を、コミカルな掛け合いと感動的なシーンで描きます。ヒョヌの「泣き演技」やヘインの強気な態度の裏に隠れた脆弱さが、視聴者の心を掴みます。特に、過去の出会いや記憶を巡る伏線が物語に深みを加えます。
豪華キャストとカメオ出演
キム・スヒョンとキム・ジウォンのケミストリーに加え、ソン・ジュンギ（『ヴィンチェンツォ』役での特別出演）やオ・ジョンセのカメオが話題に。脇役のクァク・ドンヨンやイ・ジュビンも物語を盛り上げます。
財閥ドラマの王道要素
財閥内の陰謀、格差恋愛、家族の確執といった韓国ドラマの定番要素を、巧みな脚本と演出で現代的にアレンジ。ヘインのハイブランドファッション（ディオール、ブルガリなど）も視覚的な魅力となっています。
OST（サウンドトラック）
ドラマを彩るOSTは、BSS、10CM、HEIZE、Crushらが参加し、情感豊かな楽曲が物語を盛り上げます。「Queen of Tears (Original Television Soundtrack)」はSpotifyで視聴可能で、特にBSSの「The Reason of My Smiles」が人気です。
視聴情報
「涙の女王」はNetflixで2024年3月9日より独占配信中。全16話で、1話約70分。Filmarksでは平均4.4点（28,474件のレビュー、2025年6月時点）と高評価を獲得。韓国での視聴率は初回5.9％から最終話24.9％まで急上昇し、「愛の不時着」を超える記録を樹立しました。
感想・評価
視聴者からは「笑いと涙のバランスが絶妙」「キム・スヒョンの泣き演技が最高」「伏線回収が見事」との声が多数。一部では前半の険悪な雰囲気が重いとの意見もありますが、後半の展開で多くの視聴者が感動に包まれました。韓国ドラマの王道要素を楽しみつつ、夫婦の絆や家族愛に心揺さぶられる作品として広く愛されています。
