映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』完成報告会見レポート
2025年8月5日、都内で映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』の完成報告会見が開催されました。本作は、日本、台湾、アメリカの合作によるヒューマンサスペンスで、ニューヨークを舞台に家族の崩壊と再生を描く話題作です。主演の西島秀俊、共演のグイ・ルンメイ、そして真利子哲也監督が登壇し、作品への思いや撮影の裏話を語りました。
映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』完成報告会⾒
豪華キャストと監督が語る作品の魅力
本作で日本人の賢治役を演じた西島秀俊は、ニューヨークでのオールロケ撮影について「ロケーションの力がとても大きかった」と振り返りました。特に、ブルックリンやチャイナタウン、ハーレムなど多様な街並みが作品に深みを与えたと強調。英語での演技にも挑戦し、共演者のグイ・ルンメイに助けられたエピソードを披露しました。「彼女の自然体で力強い演技に救われた」と語り、会場に温かい笑いを誘いました。
西島秀俊/グイ・ルンメイ/真利子哲也
グイ・ルンメイの称賛と日本語でのサプライズ
台湾を代表する女優グイ・ルンメイは、賢治の妻ジェーン役を演じました。彼女は西島との共演を「プロフェッショナルでジェントルマン」と称賛し、「彼との仕事は俳優人生の大切な一歩になった」とコメント。会見中、突然日本語で「ありがとう」とお礼を述べ、西島を照れさせる一幕も。西島は「本当のことなので」と紳士的に応じ、互いの信頼関係が垣間見える瞬間となりました。
真利子哲也監督の挑戦とビジョン
監督の真利子哲也は、『ディストラクション・ベイビーズ』で国際的な評価を受けた気鋭の映画作家。本作では、多国籍のスタッフと共に英語、中国語、日本語、スペイン語、手話が飛び交う脚本を構築。数年にわたる準備期間を経て完成した本作について、「儚くも逞しい家族の物語を、ニューヨークのリアルな空気感と共に描けた」と自信を見せました。監督は特に、西島とグイの粘り強い演技が作品の核となったと語りました。
物語のテーマと公開への期待
『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』は、息子の誘拐事件をきっかけに夫婦の秘密が露呈し、家族が崩壊していく姿を描くヒューマンサスペンスです。人種の壁、孤独、相互理解の困難さといった普遍的なテーマが、トランプ再選後のニューヨークという現代的な背景に織り込まれています。予告編では、不穏な音楽や緊迫感あふれるシーンが話題を呼び、観客の期待を高めています。映画は2025年9月12日より、TOHOシネマズ シャンテほか全国で公開予定です。
会見のハイライトと今後の展開
会見では、西島とグイが互いの演技を称え合う姿が印象的でした。グイは脚本の奥深さに魅了され、「言葉で表現できない感情が解放される」と作品の魅力を語りました。一方、西島はグイとの共演を通じて「理想の演技や俳優像を見つめ直す機会を得た」と述べ、プロフェッショナルとしての成長を強調。会場には多くのメディアが集まり、公開に向けた熱気が感じられるイベントとなりました。公式サイトやSNSでは、最新情報やプレゼントキャンペーンも展開中です。