韓国ドラマ「アビス」動画配信の概要と見どころ

韓国ドラマ「アビス」について

概要

韓国ドラマ「アビス」(原題:어비스)は、2019年5月6日から6月25日までtvNで放送された全16話のファンタジー・サスペンス・ロマンスドラマです。日本ではNetflixオリジナルシリーズとして2019年6月27日から配信されています。主演はパク・ボヨンとアン・ヒョソプで、監督はユ・ジェウォン、脚本はムン・スヨンが担当。魂を蘇生させる神秘的な玉「アビス」をめぐるユニークな設定と、ミステリーとロマンスが融合したストーリーが特徴です。

あらすじ

大企業の御曹司チャ・ミン(アン・セハ/アン・ヒョソプ)は、容姿に自信がないにもかかわらず頭脳明晰で心優しい性格の持ち主。幼馴染で美人検事のコ・セヨン(キム・サラン/パク・ボヨン)の紹介で知り合ったヒジンとの結婚を控えていましたが、容姿を理由に婚約破棄され、ショックから自殺を図ろうとします。しかし、突如現れたUFOに衝突し命を落とします。宇宙人はミンを魂の姿で蘇らせる「アビス」という玉を使い、彼をイケメン(アン・ヒョソプ)に生まれ変わらせます。一方、セヨンは担当事件の調査中に何者かに殺害され、ミンによってアビスで蘇りますが、平凡な容姿(パク・ボヨン)に変わってしまいます。別人の姿で復活した二人は、セヨンを殺した犯人を追うとともに、アビスの謎に迫ります。しかし、彼らの背後には冷酷な連続殺人犯の影が迫ります。

主なキャスト

  • パク・ボヨン(コ・セヨン役):中央地検特捜部の優秀な検事。美貌と頭脳を兼ね備えていたが、アビスで復活後、平凡な容姿に。後に弁護士として真実を追う。
  • アン・ヒョソプ(チャ・ミン役):化粧品会社「ラン・コスメティック」の御曹司。元は容姿に恵まれなかったが、アビスによりイケメンに変身。セヨンに長年の片思いを抱く。
  • イ・ソンジェ(オ・ヨンチョル役):二つの顔を持つ天才外科医。連続殺人事件の鍵を握るサイコパス。
  • イ・シオン(パク・ドンチョル役):心優しい刑事。セヨンの復活後の姿を元恋人と勘違いし、彼女に協力する。
  • ハン・ソヒ(チャン・ヒジン役):ミンの元婚約者。物語の重要な役割を担う。
  • クォン・スヒョン(ソ・ジウク役):セヨンの同僚で有能な検事。裏の顔を持つ。

見どころ

「アビス」の最大の魅力は、ファンタジー、サスペンス、ロマンスが絶妙に絡み合うストーリー展開です。魂を蘇生させる「アビス」の設定により、主人公たちが別人の姿で復活するという斬新なアイデアが、ドラマに独特の緊張感とユーモアをもたらします。特に、ミン(アン・ヒョソプ)とセヨン(パク・ボヨン)の外見の変化による心理的な葛藤や、互いへの感情の変化が丁寧に描かれ、ロマンス要素が物語に温かみを加えます。また、連続殺人犯を追うサスペンスパートはハラハラドキドキの展開で視聴者を引き込みます。第1話にはソ・イングクとチョン・ソミンがカメオ出演し、ファンを沸かせます。パク・ボヨンのキュートでパワフルな演技と、アン・ヒョソプの爽やかな魅力も見逃せません。

視聴率と評価

「アビス」は平均視聴率2.662%、最高視聴率3.858%(初回)、最低視聴率2.035%(14話)を記録しました。視聴率は振るわなかったものの、パク・ボヨンとアン・ヒョソプのケミストリーやユニークな設定が高く評価されました。一方で、ストーリーの後半がやや失速したとの意見や、アビスのルールや結末に関する説明不足を指摘する声もあります。それでも、キャストの演技力やファンタジーとミステリーの融合は多くの視聴者に愛され、独特な世界観を楽しみたい人にオススメの作品です。

配信情報

日本ではNetflixで全話配信中です(2025年3月時点)。また、ブルーレイも販売されていますが、ケースなしの商品もあるため購入時は注意が必要です。ファンタジーやサスペンスが好きな方、パク・ボヨンやアン・ヒョソプのファンなら必見のドラマです。

感想

「アビス」は、予測不能な展開と魅力的なキャストで視聴者を惹きつける作品です。ファンタジー要素が強く、時にご都合主義と感じる部分もありますが、ミンやセヨンの成長と二人のロマンスは心温まるものがあります。サスペンスが苦手な方でも、コミカルなシーンやラブストーリーがバランスよく織り交ぜられているため、幅広い視聴者が楽しめるでしょう。ただし、物語の謎がすべて解消されない点は、視聴後にモヤモヤが残る可能性も。全体的に、ユニークな設定とキャストの魅力で最後まで目が離せないドラマです。