韓国ドラマ「殺人者のパラドックス」概要
「殺人者のパラドックス」（原題：살인자ㅇ난감、英題：A Killer Paradox）は、2024年2月9日からNetflixで独占配信された韓国ドラマで、全8話のクライムサスペンスです。原作は漫画家・子魔美（コマビ）による韓国の人気ウェブトゥーン「殺人者〇ナンガム」で、日本では「殺人おもちゃ～殺人者のパラドックス～」としてLINEマンガで配信されています。このドラマは、平凡な大学生が偶然の殺人をきっかけに自身の特殊な能力に気づき、次第に善悪の境界線を揺さぶるダークな物語へと展開していくノンストップサスペンスです。チェ・ウシクとソン・ソックのW主演による緊張感あふれる演技と、緻密なストーリー展開が話題を呼びました。
あらすじ
イ・タン（チェ・ウシク）は、大学に通わず、コンビニでアルバイトをしながら無気力な日々を送る平凡な大学生。カナダへのワーキングホリデーを漠然と夢見る彼の人生は、ある晩、バイト先での口論から衝動的に人を殺してしまったことで一変します。パニックに陥るタンですが、被害者が実は悪名高い連続殺人犯だったことが判明。彼は自身に「悪人を識別する能力」があると自覚し、次第に殺人を繰り返すようになります。一方、鋭い勘を持つ刑事チャン・ナンガム（ソン・ソック）は、タンの行動に疑念を抱き、執拗に追い詰めていきます。偶然と運に翻弄されながら、善と悪、正義と犯罪の境界が曖昧になっていくタンの運命とは？ 物語は緊張感とブラックユーモアを織り交ぜながら、視聴者を予測不能な展開へと引き込みます。
主要キャスト
イ・タン（演：チェ・ウシク）
やる気のない平凡な大学生。衝動的な殺人をきっかけに、悪人を識別する特殊な能力に気づき、ダークヒーローとも凶悪犯とも言える存在へと変貌。チェ・ウシクは『パラサイト 半地下の家族』（2019）や『新感染 ファイナル・エクスプレス』（2016）で知られ、本作では内向的かつ複雑な心理を巧みに演じています。
チャン・ナンガム（演：ソン・ソック）
タンを執拗に追う殺人課の刑事。鋭い直感と執念でタンの周囲を絞り込んでいく。「ナンガム」は韓国語で「おもちゃ」を意味し、原作のタイトルともリンク。ソン・ソックは『D.P. -脱走兵追跡官-』（2021）や『カジノ』で実力を発揮し、本作でも圧倒的な存在感を示しています。
ソン・チョ（演：イ・ヒジュン）
元刑事で連続殺人犯。独自の目的でイ・タンを追跡する謎めいたキャラクター。イ・ヒジュンは40代ながら60代の役を怪演し、作品に深みを与えています。
ノ・ビン（演：キム・ヨハン）
ハッキングに長けた青年で、タンの「サイドキック」として殺人や逃亡をサポート。コミカルな演技でシリアスな物語に軽快さを加える。キム・ヨハンの義兄弟のような絆も見どころの一つです。
見どころ
善悪の境界を問うテーマ
本作は「正義とは何か」「悪人を裁く行為は許されるのか」という哲学的な問いを投げかけます。原作ウェブトゥーンの「〇（空白）」が示すように、視点によって物語の解釈が変わり、何度でも新たな発見がある奥深い作品です。
テンポの良い展開とブラックユーモア
イ・チャンヒ監督によるスピーディーな演出と、ブラックユーモアが散りばめられた脚本が特徴。シリアスなサスペンスの中にユーモアが絶妙に織り込まれ、緊張感と軽快さのバランスが視聴者を引きつけます。
豪華キャストの化学反応
チェ・ウシクとソン・ソックの対立構造、キム・ヨハンのコミカルなサポート役など、個性的なキャスト陣の演技が物語を一層魅力的にしています。特に、タンとナンガムの息詰まる追跡劇は圧巻です。
配信情報
「殺人者のパラドックス」はNetflixで2024年2月9日より全8話一斉配信されています。視聴にはNetflixのサブスクリプションが必要です。また、原作漫画「殺人おもちゃ～殺人者のパラドックス～」はLINEマンガで日本語版が読めます。サスペンスやミステリーが好きな方、チェ・ウシクやソン・ソックの新たな一面を見たい方に強くおすすめの作品です！
視聴者評価
Filmarksでの平均スコアは3.8点（10,689件のレビュー）。視聴者からは「序盤のポップな展開から一気にサスペンスが加速する」「チェ・ウシクのダークヒーロー役が新鮮」「伏線回収が見事」と高評価を得ています。一方で、倫理的なテーマの重さから「考えさせられるが重い」と感じる声も。サスペンスファンにはたまらない一作です。
