韓国ドラマ「紙の月」概要
韓国ドラマ「紙の月」（原題：종이달 / Pale Moon）は、角田光代の同名小説を原作としたサスペンスドラマです。日本では2014年に原田知世主演でドラマ化、宮沢りえ主演で映画化された作品のリメイクとして、2023年に韓国で放送されました。全10話で構成され、キム・ソヒョンが主演を務める本作は、銀行員の女性が横領に手を染め、取り返しのつかない事態に陥る姿を描いた心理サスペンスです。原作の深い人間ドラマを韓国ドラマ特有の情感豊かな演出で再構築し、視聴者を惹きつけます。
あらすじ
ユ・イファ（キム・ソヒョン）は、一見裕福で優雅な生活を送る主婦ですが、夫の無関心やモラハラにより心に虚無感を抱えています。夫の反対を押し切り、銀行のパート職員として働き始めます。細やかな性格と几帳面な仕事ぶりでVIP顧客の信頼を得て成績を上げ、失われた自尊心を取り戻しつつあったイファ。しかし、VIP顧客の孫ミンジェ（イ・シウ）と出会い、彼の学費や家賃の悩みを助けるため、顧客の預金を横領する道を選びます。この小さな罪がきっかけで、彼女はより大胆な横領を繰り返し、ミンジェとの関係と共に深みにはまっていきます。欲望と罪悪感の間で揺れるイファの選択は、予想外の結末へと導きます。
主要キャスト
ユ・イファ役：キム・ソヒョン
本作の主人公で、虚無感を抱える主婦から銀行員に転身。繊細な演技でイファの心理的葛藤を見事に表現し、視聴者に深い印象を与えます。
ミンジェ役：イ・シウ
VIP顧客の孫で、イファと複雑な関係に発展する青年。経済的困窮からイファの行動に影響を与える重要なキャラクターです。
その他のキャスト
ユソン、ソ・ヨンヒ、イ・チョンヒ、コン・ジョンファンなど、実力派俳優が脇を固め、物語に深みを加えています。
見どころ
心理サスペンスの緊張感
イファの小さな決断が大きな犯罪へと発展していく過程は、ハラハラドキドキの展開が満載。韓国ドラマらしい情感豊かな演出が、原作のサスペンス要素をさらに際立たせます。
キム・ソヒョンの演技
キム・ソヒョンの繊細かつ大胆な演技は、イファの内面の揺れや欲望を見事に描き出し、視聴者を物語に引き込みます。特に、日常から逸脱していく姿は圧巻です。
韓国版ならではのアレンジ
日本版とは異なる華やかな映像美や、韓国ドラマ特有の感情的なストーリーテリングが特徴。原作ファンも新たな視点で楽しめるリメイクとなっています。
配信情報
「紙の月」は以下のプラットフォームで視聴可能です（2025年8月時点）：
- Lemino：第1～3話無料配信中。Leminoプレミアムは初月無料で全話見放題。
- Netflix：全話見放題配信中。
- Hulu：見放題配信中。
- U-NEXT：見放題配信中。
- TELASA：レンタル配信中。
- フジテレビ ONE TWO NEXT：日本語字幕版を放送。
※配信状況は変更される場合があります。各プラットフォームで最新情報をご確認ください。
視聴者の評価
視聴者からは「キム・ソヒョンの演技が圧倒的」「ハラハラする展開がクセになる」といった声が多く、Filmarksでは平均3.5～3.6点の評価を獲得（2025年2月時点）。一方で、前半のテンポが遅いと感じる意見や、日本版と比較して現実離れしているとの声も。一部では結末が視聴者に委ねられる形でモヤモヤ感が残るとの感想もありますが、全体的には緊張感と感情の揺さぶりが高く評価されています。
原作との違い
原作小説や日本版ドラマ・映画と比較して、韓国版はよりドラマチックで華やかな演出が特徴。イファとミンジェの関係性に韓国ドラマらしいロマンス要素が強調され、視覚的な魅力も強化されています。原作では結末が明確に描かれていますが、韓国版は視聴者に解釈を委ねる部分があり、賛否両論を呼んでいます。
まとめ
韓国ドラマ「紙の月」は、角田光代の名作小説を基にしたサスペンスドラマで、キム・ソヒョンの迫真の演技と韓国らしい情感豊かな演出が見どころです。欲望と罪悪感の狭間で葛藤する主人公の物語は、視聴者に深い余韻を残します。LeminoやNetflixなどで手軽に視聴できるので、サスペンスや人間ドラマが好きな方はぜひチェックしてみてください。
