韓国ドラマ「医師ヨハン」について
「医師ヨハン」(原題:의사요한)は、2019年7月19日から9月7日まで韓国SBSで放送されたヒューマンメディカルドラマで、日本ではKNTVやBS12、Netflixなどで配信されています。全16話で、主演はチソンとイ・セヨン。日本人作家・久坂部羊の小説「神の手」を原作とし、韓国ドラマらしい愛や友情、親子愛を織り交ぜたリメイク作品です。ペインクリニック科を舞台に、尊厳死や痛みの治療をテーマにした深いストーリーが特徴で、放送当時、地上波同時間帯視聴率1位を5週連続で記録しました(最高視聴率13.0%)。
あらすじ
チャ・ヨハン(チソン)は、患者の状態を10秒で把握する天才麻酔科医で、「ドクター10秒」と呼ばれるほどの名医。しかし、末期疾患の患者を尊厳死させた罪で服役中です。一方、過去に大切な人を救えなかったトラウマから医師の道を諦めかけたレジデントのカン・シヨン(イ・セヨン)は、知人の紹介で刑務所の医療スタッフとして働くことに。そこでヨハンと出会い、彼の卓越した診断力と患者への誠実さに触れ、医師としての情熱を取り戻していきます。ヨハンが刑期を終えてハンセ病院のペインクリニック科に戻ると、シヨンとともに患者の「痛み」の原因を探り、治療に奔走。尊厳死や終末期医療をめぐる葛藤、医師たちの成長、そしてヨハンとシヨンの絆が描かれます。
キャストとキャラクター
- チソン(チャ・ヨハン役): 「ニューハート」以来12年ぶりの医師役。冷静かつ情熱的な天才医師を演じ、複雑な内面とカリスマ性で視聴者を魅了。
- イ・セヨン(カン・シヨン役): トラウマを抱えるレジデント。ヨハンとの出会いを通じて成長する姿が感動的。
- イ・ギュヒョン(ソン・ソッキ役): ヨハンを敵視する検事。物語に緊張感を加える。
- ファンヒ(イ・ユジュン役): ペインクリニック科の医師で、チームのムードメーカー。
- その他のキャスト: チョン・ミナ、キム・ヘウン、オ・スンヒョン、チョン・ノミンなど、実力派俳優が脇を固め、医療現場のリアルな人間関係を描写。
見どころ
- 韓国初のペインクリニック科の舞台: 痛みに特化した医療ドラマは韓国で初。患者のミステリアスな痛みの原因を探る過程が、サスペンス要素を交えて展開され、毎話ハラハラします。
- 尊厳死と終末期医療のテーマ: 安楽死や尊厳死をめぐる倫理的葛藤を丁寧に描き、視聴者に「命とは何か」を考えさせます。原作の日本版とは異なり、韓国らしいヒューマンドラマの要素が強い点も魅力。
- チソンの圧倒的な演技: ヨハンのクールさと人間味を絶妙に演じ分け、視聴者を引き込むチソンの演技は必見。特に患者への深い共感を表現するシーンは涙を誘います。
- 医師たちの成長と絆: シヨンをはじめとする若手医師たちの葛藤や成長、ヨハンとの師弟関係やチームワークが心温まる瞬間を演出。
受賞歴と評価
「医師ヨハン」は、SBS演技大賞でチソンが最優秀演技賞を受賞するなど高評価を得ました。視聴率は平均10.2%、最高13.0%を記録。批評家からは「医療ドラマの新境地」「チソンの演技が光る」「重いテーマを温かく描いた傑作」と称賛されています。原作の日本版ドラマ(WOWOW「神の手」)と比較しても、韓国版は愛や人間関係を強調した独自のアプローチが好評です。
視聴方法
日本ではNetflix、U-NEXT、Hulu、Lemino、FODなどで見放題配信中(2025年8月時点)。Leminoでは初回1ヶ月無料で視聴可能。また、BS12で再放送が予定される場合があります(例:2023年3月18日より土曜午後2時)。全16話、各話約60分で、医療ドラマや深いテーマに興味がある方には一気見がおすすめです。
こんな人におすすめ
- 医療ドラマや社会派ドラマが好きな方
- チソンやイ・セヨンのファン
- 尊厳死や命のテーマについて考えたい方
- サスペンスとヒューマンドラマのバランスを楽しみたい方
「医師ヨハン」は、痛みと向き合う医師たちの姿を通じて、命の尊さや人間の絆を描いた感動作です。チソンの圧巻の演技と、韓国ドラマならではの温かいストーリーに心揺さぶられること間違いなし。ぜひチェックしてみてください!