X(旧Twitter)の利用規約とプライバシーポリシーの改定(2025年12月16日発表)
Xは2025年12月16日、公式プライバシーセンターのブログにて、利用規約(Terms of Service)とプライバシーポリシーの改定を発表しました。これらの変更は、サービスの進化や新たな法的要件に対応し、ユーザーとXの責任関係をより明確にすることを主眼としています。改定内容は全体として透明性を高めるもので、根本的なサービス利用条件に大きな変更はありません。変更は2026年1月15日から発効し、同日以降にXの製品やサービスを継続利用する場合、更新された規約に同意したものとみなされます。変更内容の詳細確認を強くおすすめします。
発効日と同意の扱い
改定された利用規約およびプライバシーポリシーは、2026年1月15日から有効となります。2026年1月15日以降もXを引き続き利用する場合、自動的に新バージョンに同意したことになります。アプリやウェブ上で更新通知が表示される可能性があります。質問がある場合は、Xのヘルプフォームから問い合わせ可能です。
利用規約の主な変更点
準拠法と紛争解決の明確化
紛争解決で適用される法律と裁判所の選択が、現在および将来の訴訟の両方に及ぶことを明確にしました。また、EU、EFTA加盟国、英国以外に居住するユーザーについては、ユーザーまたはXが法的請求を開始できる期間(時効期間など)に関する詳細を追加しています。これにより、紛争時の手続きがより予測しやすくなります。
コンテンツ執行規定の追加
EUや英国などの一部地域では、単に違法なコンテンツだけでなく、現地法で「有害」または「安全でない」とみなされるコンテンツについても、削除や制限などの執行義務が生じる可能性がある点を説明する規定を追加しました。これは地域ごとの法規制対応を反映したものです。
ユーザー生成コンテンツの責任強化
ユーザーが投稿するポストだけでなく、X利用時に作成・取得するプロンプト、Grokなどの出力、取得した情報なども含め、ユーザー自身が責任を負うことをより明確に記述しました。また、サービスへの干渉(例: 不正アクセスや過度な負荷行為)に対する禁止事項を追加し、プラットフォームの安定運用を守る内容を強化しています。
サービス・製品記述の更新
Xの各種プロダクト、機能、サービス(例: Grok、プレミアム機能など)の説明を最新の状況に合わせて正確化しました。一部の製品や機能には別途追加の利用規約が適用される場合がある点も明記されています。
プライバシーポリシーの主な変更点
年齢確認・保証に関する情報収集
法的に義務付けられている場合に限り、ユーザーの年齢を推定または確認するために必要な情報を収集・共有する可能性がある旨を追加しました。これは年齢制限コンテンツの適切な提供や法令遵守を目的としたもので、必須の場合に限定されます。プライバシーポリシーの他の部分(個人情報の収集・利用・共有など)は基本的に従来通りですが、全体の透明性向上を図っています。
その他のプライバシー関連の考慮点
改定ポリシーでは、引き続きユーザーが自身のデータ管理機能(設定変更、アカウント削除など)を利用できることが強調されています。Xが収集する情報やその活用方法を制限したい場合は、対応する管理ツールを活用可能です。
まとめとユーザーへのおすすめ
今回の改定は、主に法的明確化とサービス記述の更新が中心で、日常的な利用に大きな影響を与えるものではありません。ただし、プライバシーや責任に関する記述がより詳細になったため、最新の利用規約およびプライバシーポリシーを全文確認することをおすすめします。不明点があれば早めにXへ問い合わせ、必要に応じてプライバシー設定の見直しやアカウント管理を行ってください。
