退職代行「モームリ」の新規受付一時停止について
退職代行サービス「モームリ」を運営する株式会社アルバトロスは、2026年2月4日に新規申し込みの受け付けを一時停止しました。これは、同社社長の逮捕を受けた措置です。停止の対象には新規の相談や既存顧客からの追加申し込みも含まれておりますが、既存の業務については継続しております。
社長と妻の逮捕概要
2026年2月3日、警視庁保安課は弁護士法違反(非弁行為)の疑いで、株式会社アルバトロス社長の谷本慎二氏(37歳)と妻で同社社員の志織氏(31歳)を逮捕しました。容疑は、2024年7月から10月にかけて、弁護士資格がないにもかかわらず、報酬を得る目的で退職を希望する公務員や会社員の男女6人を弁護士に紹介したというものです。全体として約200人の顧客を東京都内の2つの法律事務所に紹介し、数百万円の報酬を得ていたとみられています。紹介料は1人当たり1万6500円で、ウェブ広告の業務委託費や労働組合の賛助金名目で受け取っていたそうです。両者は容疑を否認しており、「弁護士法違反になるとは思っていなかった」と供述しています。警視庁は、これらの名目が実態のない隠蔽工作だったと見ており、関連する弁護士らも同法違反容疑で捜査中です。
逮捕前の経緯と会社の主張
2024年10月、警視庁は弁護士法違反の疑いで同社と法律事務所を家宅捜索していました。逮捕前の2024年7月、谷本社長は取材に対し、「通知役に徹している」と述べており、弁護士紹介は無料で法的紛争の可能性がある場合のみ行い、違法な提携を否定していました。モームリのサービスは、顧客の退職意思を勤務先に伝えるもので、正社員は2万2000円、パート・アルバイトは1万2000円の料金設定です。谷本社長が業務を統括し、妻が未払い賃金などの請求を希望する顧客の弁護士紹介窓口を務めていました。
新規受付停止の理由と影響
株式会社アルバトロスの担当者は2026年2月4日、東京商工リサーチの取材に対し、新規受付停止の理由を「社長が逮捕された影響のため」と明らかにしました。同社のSNSアカウントでもこの停止が確認できます。停止は新規申し込み、無料相談、既存顧客の追加申し込みに及んでおり、営業自体は継続中です。
会社の背景情報
株式会社アルバトロスは横浜市に本拠を置き、モームリを2022年3月に開始しました。従業員数は約70人で、2025年1月期の売上高は約3億3000万円に達しており、2期連続で大幅増収を記録していました。逮捕により、サービスの一時停止が実施されていますが、さらなる影響については現時点で明らかになっていません。
