マイクロソフト株価急落で55兆円消失 Azure成長鈍化に市場が反応

マイクロソフトの時価総額減少の概要

2026年1月29日、米株式市場においてマイクロソフトの株価が前日比約10%下落し、時価総額が約55兆円(約3600億ドル)減少しました。この減少額は、米国株式市場史上2番目の規模となる一日あたりの時価総額損失です。

減少の規模と歴史的文脈

マイクロソフトの時価総額は前日の約3.58兆ドルから約3.15兆ドルへと減少しました。この3600億ドルの損失は、昨年1月のNVIDIAの約6000億ドル(約92兆円)の減少に次ぐ、米国史上2番目の大きさです。この下落は、2020年以来の最悪の日となりました。

主な原因

この株価下落は、前日28日に発表された2026年度第2四半期(10-12月期)決算が引き金となりました。Azureクラウド部門の収益成長率が39%にとどまり、市場の期待を下回ったことが投資家の懸念を呼びました。また、同四半期の設備投資額が375億ドルと前年比66%増となり、AI関連投資の拡大が収益化の遅れを指摘される要因となりました。

Azureの成長鈍化の詳細

Azureおよびその他のクラウドサービスの収益は、第2四半期で39%増加しましたが、これは前四半期の40%成長から低下した値です。定通貨ベースでは38%の成長となり、市場のコンセンサスである38.8%をわずかに上回ったものの、投資家は連続した成長率の低下を懸念しています。この鈍化は、需要が供給を上回る容量制約によるもので、少なくとも会計年度末まで続く見込みです。第3四半期の見通しでは、Azureの成長率を定通貨ベースで37%から38%と予測しており、これはアナリストの予想37.1%に沿ったものです。設備投資の急増と成長率の低下が、投資収益率への疑問を呼び起こしています。

市場の反応と影響

決算発表後、株価はアフターマーケットで6.5%下落し、翌日の取引でさらに拡大しました。アナリストからは価格目標の引き下げが見られ、例えばRaymond Jamesが600ドルから580ドルへ調整しました。この出来事は、AI投資の持続可能性に対する投資家の忍耐が薄れていることを示しています。

今後の見通し

マイクロソフトは第3四半期の収益を806.5億ドルから817.5億ドルと予測しており、15-17%の成長を見込んでいます。しかし、クラウド成長の鈍化懸念が残る中、市場の注目が集まっています。