金価格が史上初の2万6000円超え、歴史的推移を解説

金の国内小売価格が史上初めて2万6000円を超える

2026年1月14日、国内の金小売価格の指標となる田中貴金属工業の店頭販売価格が、1グラム当たり2万6051円に設定されました。この価格は、前日比で258円上昇し、初めて2万6000円台に達した歴史的な水準です。

価格変動の詳細

田中貴金属工業の発表によると、14日午前9時半時点の店頭小売価格は2万6051円となり、国内指標として過去最高値を更新しました。この上昇は、金の国際価格の動向や為替レートの影響を受けたものです。

要因としての地政学リスクと円安

複数の報道では、この価格上昇の背景に、地政学的なリスクの高まりと円安の進行が指摘されています。これらの要素が、金の需要を押し上げ、価格を支えているとされています。

追加の市場要因

一部の分析では、米国連邦準備理事会(FRB)に対する政治的な圧力への警戒も、金価格の上昇要因として挙げられています。これにより、金が安全資産としての役割を強めている可能性が示唆されています。

金価格の歴史的推移

日本の国内金価格(田中貴金属工業の店頭小売価格、税込1gあたり)は、長期的に見て顕著な上昇トレンドを示しています。特に2020年代に入ってからの急騰が目立ちます。

主な節目と過去の価格水準

  • 1990年代後半:最安値圏で推移。1998年頃に約865円/gを記録(史上最安値レベル)。
  • 1980年:当時の高値として約6,945円/gを記録(地政学リスクの高まりによる)。
  • 2010年代前半:4,000〜5,000円台で推移。
  • 2020年頃:コロナ禍の影響で6,000円台へ上昇。
  • 2023年8月:史上初めて1万円/gを突破。
  • 2025年9月29日:史上初めて2万円/gを突破(約2万0018円)。
  • 2025年12月頃:2万5000円/gを突破(最高値として2万5015円を記録)。
  • 2026年1月14日:2万6000円/gを超え、2万6051円に到達(最新の史上最高値)。

長期トレンドの概要

過去50年(1970年代〜2020年代)で金価格は約10倍以上に上昇しており、特に2020年以降の数年で急激に高騰しています。50年前(1973年頃)の最高値が約1,160円だったのに対し、現在は20倍を超える水準です。この背景には、繰り返される地政学リスク、インフレ懸念、円安進行、中央銀行の金購入増加などが挙げられます。

金は安全資産として長期保有に向く傾向があり、歴史的に見て大きな下落局面(例:1980年代〜1990年代の長期低迷)も経験していますが、近年は構造的な上昇基調が続いています。