インドにおける対日世論調査の概要
外務省は令和8年3月13日、令和7年度海外対日世論調査の結果を公開しました。この調査は米国、ASEAN、インド、オーストラリア、アフリカ3か国を対象としており、ここではインドの結果に焦点を当てます。調査はIpsos社(香港)に委託され、令和7年10月から11月にかけて、18歳から69歳までの2,200名を対象にインターネット調査として実施されました。前回の調査は令和5年度に行われています。
対日関係の評価
インドの回答者のうち、97%が日本との関係を「とても友好的な関係にある」または「どちらかというと友好的な関係にある」と評価しました。これは前回調査の97%と同水準です。また、日本に対する信頼度については、97%が「とても信頼できる」または「どちらかというと信頼できる」と回答しており、前回の96%からわずかに上昇しています。
平和国家としての日本の評価
日本の平和国家としての歩みに対する評価では、97%が「大いに評価する」または「ある程度評価する」と答えました。前回調査の96%から1ポイント上昇しています。
世界経済への役割
日本が世界経済の安定と発展に果たす役割については、93%が「非常に重要な役割を果たしている」または「やや重要な役割を果たしている」と認識しています。これは前回調査の93%と変わりありません。
国際秩序の安定への貢献
世界の平和維持や国際秩序の安定に対する日本の積極的な貢献については、93%が「非常に重要な役割を果たしている」または「やや重要な役割を果たしている」と回答しました。前回調査では96%でした。
今後の重要なパートナー
G20諸国等の中で、今後重要なパートナーとなる国・機関を複数選択する質問では、57%が日本を選択しました。これは前回調査の50%から増加し、ロシアに次いで2位となっています。
総括
令和7年度のインドにおける対日世論調査では、日本に対する評価が全体的に極めて高く、前回調査からほぼ横ばいまたはわずかに向上する結果となりました。対日関係・信頼度ともに97%という高い数値が維持されており、平和国家としての日本のイメージや国際社会への貢献に対する肯定的な認識が強く根付いていることがうかがえます。特に、今後重要なパートナーとしての日本選択率が57%に上昇し、前回から7ポイント増加した点は注目に値します。これは日印関係の深化や経済・戦略的連携の進展が、インド国内で着実に評価されていることを示唆しています。一方で、ロシアが重要なパートナーとして日本を上回る結果となった背景には、地政学的要因や具体的な協力関係の影響が考えられますが、全体として日本はインドにおいて信頼できるパートナーとして確固たる地位を築いていると言えます。外務省はこの結果を踏まえ、日印間のさらなる関係強化に向けた外交努力を継続していくものとみられます。
