チョコプラ松尾の炎上事件の発端と経緯

チョコプラ松尾の炎上事件:発端と経緯

お笑いコンビ「チョコレートプラネット」(通称:チョコプラ)のメンバー、松尾駿(43)が、2025年9月10日に公開されたYouTubeサブチャンネル「チョコプラのウラ」の動画で発した持論が、SNS上で大炎上を巻き起こしています。この発言は、相方の長田庄平(45)と共に行われたトークの中で飛び出したもので、動画は炎上を受けて非公開となりましたが、切り抜き動画が拡散され、批判の声が急速に広がりました。

発言の詳細:アインシュタイン・稲田事件をきっかけに

事の発端は、お笑いコンビ「アインシュタイン」の稲田直樹(40)のSNSアカウント乗っ取り事件です。2024年7月、稲田のInstagramアカウントが不正アクセスされ、一般女性に対して性的な画像を要求するDMが送信される騒動が発生しました。当初、稲田本人は「全く身に覚えがない」と否定していましたが、一部で疑惑の目が向けられ、SNS上で激しい誹謗中傷が相次ぎました。

しかし、2025年9月5日、警視庁サイバー犯罪対策課が30代男性を不正アクセス禁止法違反の疑いで逮捕。容疑者のスマートフォンから稲田のアカウントが乗っ取られた証拠が発見され、稲田の潔白が証明されました。この事件を受けて、チョコプラの動画では松尾が強い怒りを露わにし、犯人に対して「一生、電子機器を使えない生活にしてほしい」と激しく非難しました。

その流れで、松尾は誹謗中傷の深刻さを指摘し、自身の持論を展開。「俺がずっと提唱している、誹謗中傷に関してだけど、芸能人とかアスリートとか、そういう人以外、SNSをやるなって。素人が何発信してんだって、ずっと思ってるの。そんなもんは」と述べました。相方の長田が「そうなると、めちゃくちゃ小さいコミュニティで何にも流行らないじゃん」と苦笑しながら返すも、松尾は「見てりゃいいの。それでいいの」と主張を曲げませんでした。

この発言は、稲田への同情と芸能人・アスリートへの誹謗中傷の危険性を強調する文脈でしたが、「素人」という言葉が一般人を軽視していると受け止められ、瞬く間に炎上。X(旧Twitter)では「#チョコプラ松尾」がトレンド入りし、動画の切り抜きが数百万回再生される事態となりました。

炎上の拡大:削除後も止まらない批判の波

発言が報じられた9月15日以降、ネットニュースが次々と記事を掲載。X上では「一般人をバカにしすぎ」「幻滅した」「どんだけ高いとこから見てるの」といった失望の声が殺到しました。一方で、「ネタで言ってる感じ」「SNSの怖さを示す好例」と擁護する意見も一部見られますが、批判が圧倒的多数を占めています。

動画は9月16日までに非公開にされましたが、炎上は収まるどころか拡大。YouTubeでは関連動画が急増し、視聴回数が急上昇しました。また、松尾の過去の行動が掘り起こされ、再炎上を招くケースも。例えば、ネットミームを自身のチャンネルで活用していた点が「素人の発信をパクってる」と指摘され、「お笑いのプロは違いますね(笑)」という皮肉の投稿が拡散されました。

さらに、9月16日の日本テレビ系「ヒルナンデス!」にチョコプラが出演した際、松尾は通常通りに振る舞いましたが、Xでは「大丈夫?」「しれーっと出てる」「炎上してるのに普通にTV出るのね」との反応が相次ぎ、テレビ局の対応にも疑問の声が上がりました。コンプライアンス意識の欠如を指摘する意見も見られ、芸能界全体への波及が懸念されています。

著名人の反応と社会的な影響

炎上に対し、脳科学者の茂木健一郎氏が9月16日に自身のYouTubeとXで持論を展開。「誰がSNSやっていいって決めるっておかしい」「吉本はいつの間にか権威に」と、松尾の発言を時代錯誤だと批判しました。茂木氏は「可哀想な気もする」と松尾に同情しつつ、SNSの民主性を強調。こうした著名人のコメントが、議論をさらに深めています。

一方で、芸能プロ関係者からは「松尾さんは芸能人の肩身の狭さを思いやっての発言。濡れ衣を着せられた後輩への同情から出たもの」との擁護も。AERA DIGITALの記事では、この発言の本質を「いまだ芸人が一般人を『素人』と呼ぶ選民意識と時代錯誤」と分析し、SNSの普及がもたらす芸能人の苦悩を指摘しています。

この炎上は、SNSの利点(誰でも発信可能)と欠点(誹謗中傷の拡散)を象徴する出来事となりました。松尾自身はコメントを出していませんが、チョコプラの今後の活動に影を落とす可能性が高いです。SNS利用のルールや責任について、改めて考えるきっかけとなるでしょう。