総務省が防犯カメラ映像の流出について注意喚起
2025年12月23日、総務省はインターネットに接続されたネットワークカメラの適切なセキュリティ設定が行われていない場合に生じる重大なリスクについて、強い注意喚起を行いました。
総務省:ネットワークカメラのセキュリティ設定についての注意喚起
近年、日本国内でも防犯カメラや見守りカメラの映像が海外サイトで公開される事例が相次いで報告されており、まさにこの注意喚起が指摘する問題が現実化しています。
総務省が特に問題視している現状
- 適切に設定されていないネットワークカメラのライブ映像が第三者に無断公開されている
- こうした映像を収集・公開している海外運営のウェブサイトが複数確認されている
- 公開された映像によるプライバシー侵害・個人情報漏洩
- 脆弱性を悪用され、カメラがマルウェアに感染 → サイバー攻撃の踏み台として利用される危険性
2025年に明らかになった実際の流出事例
2025年に入ってからも、国内のネットワークカメラ映像が海外サイトに流出している事例が複数報道されています。
- 保育園、食品工場、パン工場などの屋内映像が約90件確認
- 流出映像の中には園児の着替えシーンなどが含まれる深刻なケースも
- これらの映像を掲載するサイトの月間アクセス数は平均約300万回に達するものもある
これらはすべて「初期パスワードのまま放置」「古いファームウェアの未更新」などが主な原因と考えられています。
今すぐ実施すべき総務省推奨の対策
1. パスワードの完全刷新
・管理者パスワードが「admin」「123456」「password」などの簡単なものになっていないか即時確認
・最低でも12文字以上、英大文字・小文字・数字・記号を混在させた強力なパスワードに変更
2. ファームウェア(ソフトウェア)の最新化
・メーカーの公式サイトで最新バージョンを確認し、必ず適用
・すでにサポート終了している機種は早急な買い替えを検討
3. 不要な外部接続機能をオフに
・使っていないUPnP、ポート開放、リモートアクセス機能はすべて無効化
・本当に必要な場合のみ、厳格な制限をかけて有効化
4. 管理を委託している場合
・管理会社・設置業者に対して、上記対策が確実に行われているかを必ず確認・依頼する
ネットワークカメラは便利な反面、設定を一度見直さないまま使い続けると重大なリスクとなります。
この注意喚起をきっかけに、今すぐすべてのカメラのセキュリティ状況を確認することを強くおすすめします。
