大阪・関西万博:佳子さまと皇室の初訪問

佳子さま、大阪・関西万博を初訪問
皇室の大阪・関西万博への初訪問

佳子さま、大阪・関西万博を初訪問

2025年8月23日、秋篠宮家の次女である佳子さまが、大阪市此花区で開催中の大阪・関西万博の会場を初めて視察されました。この訪問は、佳子さまにとって万博初の公式訪問となり、日本館やブラジル館、ペルー館など、多様な展示を鑑賞されました。以下では、訪問の詳細とその背景について紹介します。

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日本館での伝統工芸体験

佳子さまはまず日本館を訪れ、世界最大級の「火星の石」をご覧になり、隕石のかけらに触れる体験をされました。また、青森県の伝統工芸である津軽塗のブースでは、漆塗りを研いで色模様を出す工程を自ら体験。伝統工芸の技術に触れ、その魅力を体感されました。さらに、石川県輪島市の伝統工芸品「輪島塗」の大型地球儀「夜の地球」を鑑賞。漆黒の球体に蒔絵や沈金で都市の明かりを表現した作品を前に、「見られて良かったです」と感想を述べられ、案内役の坂口茂輪島市長に能登半島地震後の輪島の復興状況を尋ねられました。

ブラジル館とペルー館の視察

佳子さまは、2025年6月に公式訪問されたブラジルと2023年に訪問されたペルーのパビリオンも視察されました。ブラジル館では、ブラジルの民族衣装「パランゴレ」と日本の羽衣を組み合わせた展示を鑑賞し、英語での説明に耳を傾けられました。ペルー館では、日本の刺身の技術を取り入れたペルー料理の実演をご覧になり、タコやオリーブを使った料理のアレンジに興味を示されました。試食の際には「とてもおいしいです」と感想を述べられたとのことです。

厳戒態勢での訪問

今回の訪問は、異例の厳戒警備の下で行われました。大阪府警は自動小銃を配備するなど、過去に例のない警備体制を敷き、万博会場内外や往復経路での安全確保に努めました。佳子さまの高い人気に伴い、若者を中心に多くのファンが集まる可能性が考慮され、警備当局は特に緊張感を持って対応。過去の誤射事故の反省を踏まえ、万全の体制で臨んだとされています。

訪問の意義と背景

大阪・関西万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに2025年4月13日から10月13日まで開催されています。佳子さまの訪問は、国際的なイベントを通じて日本の伝統工芸や他国の文化を広く知る機会となり、皇室の国際親善活動の一環としても注目されました。また、能登半島地震で被災した輪島市の復興への関心を示されたことは、地域への支援と文化の継承に対する佳子さまの思いを反映しています。

佳子さまの万博訪問は、日本の伝統と国際交流の架け橋となる意義深い一日となりました。今後も、こうした公務を通じて、国内外の文化や復興への関心を深める姿が期待されます。

皇室の大阪・関西万博への初訪問

2025年4月13日に開幕した大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、大阪市此花区の夢洲で開催されています。皇室と万博の関わりは深く、過去の万博でも多くの皇族が訪問し、国際親善や文化交流に貢献してきました。本記事では、2025年大阪・関西万博における皇室の初訪問の記録を紹介します。

天皇皇后両陛下の初訪問(2025年4月11日)

天皇、皇后両陛下は、万博開会式出席のため、2025年4月11日に大阪府を訪問されました。この日は、万博会場のシンボルである「大屋根リング」や日本館、大阪ヘルスケアパビリオンを視察。日本館では「火星の石」を熱心にご覧になり、天皇陛下は「どうして火星の石だということがわかったのですか」と質問され、皇后陛下は「会期中に多くのお客様に見ていただけるといいですね」と述べられました。翌4月12日の開会式では、天皇陛下が「世界の人々が『いのち』を尊重し、持続する未来を共に創り上げていくことを希望します」とおことばを述べられ、秋篠宮さまが開会アクションを行いました。この訪問は、両陛下と秋篠宮ご夫妻がそろって視察する令和初の機会となり、皇室全体での万博への関わりを示しました。

秋篠宮ご夫妻の初訪問(2025年4月11日)

秋篠宮皇嗣殿下は2025年大阪・関西万博の名誉総裁に就任されており、妃殿下の紀子さまとともに、4月11日に天皇皇后両陛下と一緒に万博会場を初訪問されました。大屋根リングや日本館を視察し、開会式では秋篠宮さまがパネルに手をかざす開会アクションを担当。秋篠宮ご夫妻は、12日のレセプションでもおことばを述べられ、万博の成功と国際交流の重要性を強調されました。皇室と万博の深い縁を象徴する訪問となり、1970年の大阪万博や2005年の愛知万博での皇室の関わりを継承する形となりました。

愛子さまの初訪問(2025年5月8日~9日)

天皇皇后両陛下の長女、愛子さまは、2025年5月8日から9日にかけて大阪・関西万博を初訪問されました。5月9日には「大阪ウィーク」の展示やシンガポールパビリオンを視察。愛子さまの自然体で誠実なご様子が注目され、皇室研究家の高森明勅氏は「ご公務を通じて存在感がますます大きくなっている」と評しました。この訪問は、愛子さまが公務を通じて国民との交流を深める機会となり、万博の国際的な意義を若い世代に伝える役割を果たしました。

佳子さまの初訪問(2025年8月23日)

秋篠宮家の次女、佳子さまは2025年8月23日に万博会場を初訪問されました。日本館では津軽塗の体験や輪島塗の大型地球儀「夜の地球」を鑑賞し、能登半島地震の復興状況について輪島市長と懇談。また、2025年に訪問されたブラジル館や2023年に訪問されたペルー館を見学し、ペルー館では日本風の刺身を取り入れた料理を試食され、「とてもおいしいです」と感想を述べられました。厳戒態勢の中での訪問となり、佳子さまの国際親善への取り組みと被災地への関心が注目されました。

承子女王の初訪問(2025年8月21日~22日予定)

承子女王は、2025年8月21日から22日にかけて万博会場を視察される予定です。この訪問は、佳子さまの訪問直前のタイミングにあたり、承子女王の公務としての万博視察が注目されています。詳細な視察内容は未発表ですが、皇室の万博への積極的な関与を象徴するものと期待されます。

皇室と万博の深い縁

皇室と万博の関わりは、1970年の大阪万博で昭和天皇が開会宣言を行い、皇太子時代の天皇陛下(当時10歳)が訪問したことに始まります。2005年の愛知万博では、皇室全体で92の全パビリオンを見学するなど、皇室は万博を国際親善と文化交流の場として重視してきました。2025年大阪・関西万博でも、天皇皇后両陛下、秋篠宮ご夫妻、愛子さま、佳子さま、承子女王と、皇室全体で積極的に関与。過去の万博と同様、皇室外交を通じて参加国との相互理解を深める役割を果たしています。