令和7年度オーストラリア対日世論調査 好感度・信頼度が前回から大幅アップ

オーストラリアにおける対日世論調査

外務省は、令和7年10月から11月にかけて、オーストラリアにおいて18歳から69歳までの400名を対象に、インターネット調査を実施しました。この調査結果は、令和8年3月13日に公開されました。調査機関はIpsos社です。以下では、調査の主な質問と回答結果を紹介します。

現在の重要なパートナー

自国が現在重要なパートナーと考えている国・組織

回答者の42%が日本を挙げました。米国は54%、英国は55%、中国は49%でした。複数回答可で、自国を除く形で質問されました。

将来の重要なパートナー

自国にとって将来重要になる国・組織

回答者の44%が日本を挙げました。米国は50%、英国は50%、中国は48%でした。複数回答可で、自国を除く形で質問されました。

最も信頼できる国・組織

最も信頼できる国・組織

日本を最も信頼できると答えたのは8%でした。英国が26%、米国が17%、中国が9%でした。単一回答で、自国を除く形で質問されました。

対日イメージ

日本全体の印象

とても好ましいと答えたのは47%、やや好ましいは48%、あまり好ましくないは4%、全く好ましくないは1%でした。

日本のイメージ

戦後一貫して平和国家であると答えたのは43%、伝統と文化に富んでいるは70%、高い経済力・技術力があるは62%、生活水準が高いは48%、自由・民主主義などの価値観を持つ国は30%、国際社会でのリーダーシップを持つ国は24%、アニメ・ファッション・食文化などの新しい文化を発信する国は42%、美しい自然がある国は54%、保守的で閉鎖的な国は15%、警戒すべき国は7%、理解しにくい国は4%、軍事国家は3%でした。複数回答可です。

日本について知りたい分野

知りたい分野

文化(伝統文化、ポップカルチャー、日本食を含む)は52%、歴史・社会は37%、科学・技術は35%、観光情報は35%、経済は28%、日本語は25%、政治・外交・安全保障は17%、健康・衛生は16%、企業は14%、開発協力(ODA)は9%でした。複数回答可です。

文化の具体的な興味

文化を選択した206名のうち、日本食は82%、生活様式・考え方は60%、建築は45%、盆栽は43%、映画・ドラマは33%、華道・茶道・書道は30%、アニメ・マンガ・ゲーム・コスプレは29%、ファッション(着物を含む)は28%、伝統芸能・音楽は26%、相撲・武道は26%、文学・俳句は19%、J-POPは18%でした。複数回答可です。

対日関係

現在の日豪関係

とても友好関係にあるは39%、どちらかというと友好関係にあるは51%、どちらかというと友好関係にないは2%、全く友好関係にないは0%、わからないは9%でした。

日本は信頼できる友人か

とても信頼できるは41%、どちらかというと信頼できるは46%、どちらかというと信頼できないは3%、全く信頼できないは0%、わからないは11%でした。

信頼できる理由

信頼できると答えた346名のうち、友好関係があるは78%、経済的つながり(投資・貿易関係が良好)は56%、魅力的な文化があるは43%、安全保障への貢献(平和構築・テロ対策・PKO・海賊対策)は36%、世界経済の安定・成長への貢献は35%、国際秩序への貢献(法の支配・自由民主主義・自由貿易)は34%、共通の価値観があるは31%、グローバル課題解決への貢献(環境・気候変動・感染症・人口・貧困)は23%、国際社会での開発協力は20%でした。複数回答可です。

信頼できない理由

信頼できないと答えた12名のうち、友好関係がないは33%、共通の価値観がないは33%、安全保障への貢献がないは33%、開発協力がないは33%、国際秩序への貢献がないは25%、世界経済への貢献がないは25%、グローバル課題解決への貢献がないは25%、経済的つながりがないは8%、魅力的な文化がないは0%でした。複数回答可です。

日本の役割

国際秩序の安定

とても重要は28%、やや重要は44%、あまり重要でないは10%、全く重要でないは2%、わからないは16%でした。

安全保障

とても重要は28%、やや重要は45%、あまり重要でないは11%、全く重要でないは2%、わからないは16%でした。

世界経済の安定・成長

とても重要は34%、やや重要は44%、あまり重要でないは8%、全く重要でないは2%、わからないは13%でした。

国際社会での開発協力

とても重要は25%、やや重要は39%、あまり重要でないは8%、全く重要でないは1%、わからないは28%でした。

グローバル課題の解決

とても重要は28%、やや重要は43%、あまり重要でないは10%、全く重要でないは2%、わからないは17%でした。

平和国家としての歩み

日本の平和国家としての歩み

大いに評価するは42%、ある程度評価するは43%、あまり評価しないは7%、全く評価しないは2%、わからないは7%でした。

アジアにおける重要なパートナー

オーストラリアにとって最も重要なアジアの国

日本は28%、中国は36%、韓国は2%、インドネシアは4%、インドは6%、シンガポールは4%、上記6カ国以外は3%、わからないは17%でした。単一回答です。

日豪関係の重要性

日豪関係で最も重要なこと

経済関係は57%、安全保障での協力は19%、文化・人的交流は12%、グローバル課題への対応は11%でした。単一回答です。

近年日本がオーストラリアにとって重要度が増したか

強くそう思うは26%、そう思うは47%、あまりそう思わないは9%、そう思わないは2%、わからないは16%でした。

言語習得意欲

習得したい言語

日本語は30%、スペイン語は23%、フランス語は23%、中国語は12%、ドイツ語は11%、韓国語は10%、アラビア語は4%、ロシア語は3%、その他は5%、言語習得に興味なしは41%でした。複数回答可です。

日本語習得の理由・目的

日本語を選択した118名のうち、旅行のためは68%、日本文化・生活様式を理解するためは67%、将来役立つかもしれないは42%、コンテンツを楽しむため(ファッション・音楽・映画・ドラマ・マンガ・アニメ)は38%、友人との交流のためは18%、ビジネスためは16%、留学のためは5%、就職のためは4%、学校の必修科目だからは3%、その他は3%でした。複数回答可です。

日米豪印枠組み

オーストラリアにとって日米豪印枠組みの重要性

とても重要は31%、重要は43%、あまり重要でないは8%、重要でないは1%、わからないは17%でした。

経済関係の強化分野

資源分野以外で強化すべき分野

観光は48%、ITは44%、研究・教育は41%、再生可能エネルギー・脱炭素は35%、金融は34%、AIは28%、不動産は6%でした。複数回答可です。

日本情報の入手源

通常の入手源

現地メディアは31%、個人(SNSインフルエンサー・専門家を含む)は20%、外国メディアは19%、訪日経験は14%、日本政府機関(外務省など)は12%、シンクタンクは3%、その他は4%、特にどこからも入手しないは37%でした。複数回答可です。

日本政府機関からの入手方法

日本政府機関を選択した47名のうち、公式ウェブサイトは72%、SNS(Facebook、X、Instagram、YouTube)は43%、イベント(講演・文化行事)は13%、出版物は6%でした。複数回答可です。

現地・外国メディアからの入手方法

メディアを選択した167名のうち、テレビは58%、ウェブサイトは41%、SNS(Facebook、X、Instagram、YouTube)は41%、新聞は27%、ラジオは13%でした。複数回答可です。

回答者属性

性別

男性は49%、女性は51%、その他は1%でした。

年齢

18-29歳は18%でした。調査対象は18-69歳です。

総括

令和7年度のオーストラリアにおける対日世論調査では、日本に対する好感度と信頼度が前回調査(令和5年度)からさらに向上し、日豪関係は90%が友好関係にあると評価、信頼できるとする回答は87%に達しました。日本の平和国家としての歩みは85%が評価し、世界経済の安定・成長への役割も78%が重要視するなど、全体的に日本へのポジティブなイメージが強化されています。特に友好関係、経済的つながり、魅力的な文化、安全保障貢献が信頼の主な理由として挙げられ、日豪関係の基盤が堅固であることが示されました。一方で、アジアのパートナーとして中国が日本を上回る回答が見られる点や、信頼できる国としての最上位選択が英国に譲る結果など、競合国との比較では課題も残りますが、経済関係の強化意欲が高く(57%が最重要視)、観光・IT・研究教育などの分野でさらなる協力が期待されます。この結果は、日豪間の戦略的パートナーシップを深化させる上で、非常に心強い基盤を提供するものです。