イラン外相、ホルムズ海峡での日本関連船舶通過を認める用意があると表明
2026年3月20日、イランのアッバス・アラグチ外相は共同通信の電話インタビューに応じ、事実上封鎖状態にあるホルムズ海峡について、日本関連船舶の通過を認める用意があると明らかにしました。外相は日本側との協議が既に始まっており、通航の安全を提供する方針を示しています。また、外相はインタビュー内容の英語トランスクリプト全文を自身の公式Telegramアカウント(@s_a_araghchi)に投稿し、世界に向けて公表しています。
アラグチ外相の発言の詳細
アラグチ外相は「われわれは海峡を封鎖していない」と述べ、イランを攻撃する敵国の船舶に対しては制限をかけているものの、敵国以外で通過を希望する国々の船舶については、当該国と協議した上で通航の安全を提供する用意があると説明しました。日本関連船舶に関しては、日本側との協議を経て通過を認める準備が整っていると明言しています。
日本外務大臣の茂木敏充氏との最近の電話会談(3月17日)でもこの問題が議論されており、協議は継続中です。詳細については公表を控えています。外相はTelegram投稿でこれらの内容を英語で公開し、インタビューがイラン側の公式立場として世界に発信された形となっています。
ホルムズ海峡の現状と背景
ホルムズ海峡は世界のエネルギー輸送の要衝で、2026年2月28日に始まった米イスラエルによるイラン攻撃以降、イランと米イスラエルの交戦状態が続き、海峡が事実上封鎖状態となっています。イランは自衛のための措置として、敵対国船舶の通行を制限していると主張しています。
一方で、インドやパキスタンなど一部の国々の船舶についてはすでに通過が許可された事例も確認されています。
日本への関連性
日本は世界第5位の石油輸入国で、原油輸入の95%を中東地域から、70%をホルムズ海峡経由で依存しています。現在、ペルシャ湾内に多数の日本関連船舶が留め置かれている状況です。アラグチ外相は日本との長年の友好関係とバランスの取れた立場を評価し、協議を通じた解決に期待を示しています。Telegramでの公表により、このシグナルが日本政府を含む国際社会に直接届けられた形です。
戦争終結に関する外相の見解
アラグチ外相は戦闘の終結について「停戦は受け入れない。完全で包括的で永続的な終戦を望む」と述べました。また、戦争はイランに課せられたものであり、国際社会に対して攻撃への反対を呼びかけています。
この表明は、共同通信を通じて3月21日に報じられ、外相本人がTelegramにトランスクリプトを投稿したことで国際メディア(The Japan Times、Al Jazeera、Bloombergなど)でも広く取り上げられています。
