商船三井コンテナ船、ペルシャ湾で攻撃被害 少なくとも3隻影響か

商船三井所有コンテナ船のペルシャ湾攻撃事件

イギリスのフィナンシャル・タイムズ(FT)は、商船三井(Mitsui O.S.K. Lines、MOL)が所有するコンテナ船が2026年3月11日未明にペルシャ湾で攻撃を受け、船体の一部が損傷したと報じました。この事件は、中東地域の緊張が高まる中で発生したもので、複数のメディアが同様の詳細を伝えています。同日には他の船舶も攻撃を受けたとの報告が相次いでおり、英国海事貿易機関(UKMTO)によると、短時間で少なくとも3隻の商船が影響を受けました。以下では、報道された事件の概要と詳細を紹介します。

事件の発生日時と場所

事件は2026年3月11日未明にペルシャ湾およびホルムズ海峡周辺で起きました。具体的な位置として、商船三井の船舶はアラブ首長国連邦(UAE)のラアス・アル・ハイマ(Ra’s al Khaymah)北西約25海里の海域で攻撃を受けました。他の船舶もホルムズ海峡北側(オマーン北約11海里)やドバイ北西約50海里などで被害を報告しています。この地域は、ストレイト・オブ・ホルムズ付近で、最近の地政学的緊張の影響を受けやすい場所です。

対象となった船舶の詳細

攻撃を受けた主な船舶は以下の通りです:

  • ONE Majesty:商船三井が所有し、Ocean Network Express(ONE)が運航する日本登録のコンテナ船。攻撃時には通常の航行中でした。
  • 貨物船(cargo ship):ホルムズ海峡内で不明の飛翔体により被弾し、船上で火災が発生。乗組員が退避を余儀なくされました(UKMTO報告)。
  • バルクキャリア(bulk carrier):ドバイ北西約50海里で不明の飛翔体により攻撃を受けました。乗組員の安全は確認されています。

これら3隻は同日5時間以内に攻撃を受けた可能性が指摘されており、ペルシャ湾全体での被害船舶数は累積で14隻以上に上るとの報道もあります。

損傷の状況

ONE Majestyについては、直径約10センチメートルの穴が生じましたが、浸水や火災、油漏れは報告されていません。運航は正常に継続されており、船舶は安全な停泊地に向かっています。他の船舶では、火災が発生したケースがあり、一部で消火後に少人数の乗組員が残って対応したとの情報があります。全体として、環境への影響は報告されていません。

人的被害と対応

ONE Majestyの乗組員に負傷者はなく、全員の安全が確認されています。日本政府の国土交通省もこの事件を認識し、負傷者なしを確認したと述べています。UKMTOは、各船舶の乗組員の安全を強調し、支援要請に応じています。他の船舶でも人的被害の詳細な報告は一部を除き限定的です。

事件の背景

この攻撃は、米国とイスラエルによるイランへの攻撃に関連した地域の緊張の中で発生しました。事件発生前には72時間の平穏期がありましたが、同日には複数の船舶が標的となりました。ONEは、損傷がこれらの地政学的出来事に関連するかどうかを調査中です。UKMTOをはじめとする機関が状況を監視・更新しています。