Woltの日本サービス終了について
フィンランド発祥のフードデリバリーサービス「Wolt」は、日本市場からの撤退を決定し、サービスを終了することを発表しました。この決定は、親会社であるDoorDashの国際事業ポートフォリオの見直しに基づくものです。以下では、終了日時、理由、ユーザーへの影響などを詳しく説明します。
サービス終了日時と利用状況
Woltの日本でのサービスは、2026年3月4日まで通常通り利用可能です。3月5日以降は、ウェブサイトやアプリからの新規注文ができなくなります。サービスは2020年3月に日本で開始され、食品の宅配を中心に展開してきましたが、この日をもって終了します。
撤退の理由
撤退の理由は、各国ごとの市場状況を精査した結果、持続的な規模拡大と長期的な優位性が確保できる地域へ投資を集中させる方針に基づいています。これは、DoorDashの全体的な事業見直しの一環として行われるものです。日本市場では、Uber Eatsや出前館などとの競争が激化しており、値下げ競争の影響も指摘されています。
日本のフードデリバリーサービスの苦境
日本のフードデリバリー市場は、コロナ禍での急成長を経て現在成熟局面を迎えています。市場規模は拡大したものの、成長鈍化、物価高による利用者離れ、過当な価格競争が課題となっています。主要サービスでは、送料無料化や大幅割引キャンペーンが相次ぎ、運営会社の収益圧迫を招いています。
例えば、出前館は複数期にわたる赤字が続き、黒字転換の見通しが下方修正されるなど厳しい状況が続いています。Woltの撤退も、こうした競争激化と薄利多売の構造が背景にあり、DoorDashが日本を含む一部市場から撤退を決めた要因の一つです。過去にはfoodpandaやDiDi Foodなども日本から撤退しており、市場の厳しさが浮き彫りになっています。一方で、Uber Eatsや出前館、menuなどの残存プレイヤーはシェア争いを続け、業界再編の可能性も指摘されています。
ユーザーへの影響
ユーザー、加盟店、配達パートナーへの影響を最小限に抑えるため、現地チームが円滑な移行をサポートします。Woltアカウントは、サービス提供国や地域で引き続き利用可能であり、自動削除されません。削除を希望する場合は、ユーザー自身で手続きが必要です。また、有料サブスクリプション「Wolt+」は3月4日をもって自動解約されます。
返金手続き
未使用のギフトカードやクレジット残高、未使用期間分の「Wolt+」料金は、登録済みの電子決済方法へ返金されます。返金先の登録が完了していないユーザーは、3月4日20時までに登録を完了させる必要があります。
サポート体制
注文に関する問い合わせなどのサポート業務は、3月27日まで毎日9時から17時まで受け付けられます。これにより、サービス終了後のフォローアップが可能です。
