YouTubeでゲーム配信・解説動画が収益化停止される主な理由
YouTubeの収益化(YouTubeパートナープログラム)では、動画が「広告掲載に適したコンテンツ」であることが大前提です。特にゲーム配信や解説動画は人気ジャンルですが、YouTube公式ポリシー(チャンネル収益化ポリシー、再利用コンテンツポリシーなど)に抵触すると、動画単位またはチャンネル全体で収益化が停止されます。
以下では、公式ヘルプページやポリシー文書に基づいた正確な理由を、ゲーム配信・解説動画に特化して整理します。
1. 再利用されたコンテンツとみなされる場合
独自の解説・価値付加が不足している
YouTubeの公式ポリシーでは、「他者のコンテンツを再利用し、独自の解説や教育的価値を十分に付加していない動画」は収益化対象外とされています。ゲーム配信の場合、単にゲーム画面を長時間録画・配信しただけの動画や、他者のプレイ映像を寄せ集めたまとめ動画が該当します。
具体例として、公式ヘルプでは「第三者のコンテンツを寄せ集めただけの、ナレーションなしの動画」や「独自の解説がないゲームプレイ動画」が挙げられています。解説動画でも、画面の大部分がゲーム映像で占められ、クリエイター自身の分析・意見・編集が最小限の場合に停止事例が報告されています。
フェアユースの限界を超えた使用
ゲーム映像やクリップの使用は、フェアユース(公正利用)の範囲内である必要があります。単なる「プレイ動画の羅列」や「他チャンネルのクリップを無編集で挿入」したものは、YouTubeの審査で再利用コンテンツと判定されやすいです。日本ではフェアユースの概念が米国ほど柔軟ではなく、厳格な例外規定(引用など)に限られるため、特に注意が必要です。
2. 量産型・繰り返しの多いコンテンツと判定される場合
テンプレートやフォーマットの使い回し
2025年のポリシー更新で強化された「量産型のコンテンツ(mass-produced content)」に該当すると、収益化が停止されます。同じような編集テンプレート、似た構成の動画を短期間に大量投稿した場合、YouTubeのAIが「視聴回数稼ぎのための低品質コンテンツ」とみなします。
ゲーム解説動画でよく見られる「毎回同じBGM・同じトークパターン・似たサムネイル」のシリーズは、このカテゴリに該当するリスクが高いです。公式では「動画間で違いがほとんどない、繰り返しの多いコンテンツ」と定義されています。
AIツールの過度な活用
AI音声合成や自動生成要素を多用し、人間らしい独自性が薄い動画も対象となります。ゲーム実況のナレーションにAIを使い、解説内容がテンプレート化されているケースで停止事例が増えています。
3. 著作権関連の問題(特に音楽とゲーム映像)
ゲーム内BGM・効果音のContent ID検知
多くのゲームタイトルで使用されるBGMやサウンドトラックは、著作権者がYouTubeのContent IDシステムに登録しています。これが動画内で検知されると、著作権者側が収益化をブロックする選択が可能です。
ゲーム配信では、プレイ映像そのものはゲーム会社がガイドラインで許可していても、別権利者の音楽が問題になるケースが頻発します。公式ヘルプ「YouTubeでの著作権」では、音楽使用時のContent ID申し立てが収益化停止の直接的原因になると明記されています。
ゲーム会社ガイドラインの無視
各ゲームメーカーは独自の配信ガイドラインを公開しており、収益化を「YouTubeパートナープログラム経由のみ許可」と制限しているタイトル(例: 任天堂の一部作品)があります。これに違反すると、ゲーム会社からの著作権申し立てが発生し、YouTube側で収益化が停止されます。
ゲーム内の画像や動画の切り抜き利用
ゲーム内の画像や動画の切り抜き(クリップ)を利用することは、原則として著作権侵害に該当します。ゲームはゲーム会社の著作物であり、無断で利用すると複製権・公衆送信権・翻案権などを侵害する可能性が高いです。日本では米国のような包括的なフェアユース規定が存在せず、例外的に許容されるのは厳格な引用の場合などに限られます。
多くのゲーム会社が公開するガイドラインでは、ゲーム実況やプレイ動画の投稿を一定範囲で許可しているものの、切り抜き(特に第三者による編集・再投稿)については制限や禁止が明記されているケースが一般的です。運営(ゲーム会社)の明確な許可がない限り、ゲーム内の画像や動画の切り抜きを利用することは著作権違反となることを強く認識する必要があります。許可がない状態での利用は、著作権申し立てや動画削除、さらには法的措置のリスクを伴います。
4. 広告掲載に適したコンテンツのガイドライン違反
暴力・露骨な描写の過度な強調
ゲーム内の暴力シーンを繰り返しクローズアップしたり、過度にグロテスクな部分を編集で強調した動画は、黄色アイコン(広告制限)または収益化停止となります。公式の「広告掲載に適したコンテンツのガイドライン」では、ゲーム動画特有の例として「刺激の強いカットシーン集」や「性的なゲームコンテンツの性的強調」が挙げられています。
その他の重大違反
ヘイトスピーチ、誤情報、子供向けコンテンツの不適切扱い(COPPA関連)なども、ゲーム解説で発生しやすい問題です。これらが繰り返されると、チャンネル全体の収益化が無効化されます。
収益化停止を防ぐための基本ポイント
- 動画の大部分を「自分の声・顔・独自編集」で構成する
- ゲーム映像は補助的に使い、解説・分析をメインにする
- 各タイトルの公式ガイドラインを事前に確認し、運営の許可範囲を守る。特に切り抜き利用は許可がない限り避ける
- 音楽は著作権フリー素材や許可済みのものを使用する
- 投稿頻度とフォーマットを多様化し、量産感を避ける
YouTubeのポリシーは定期的に更新されるため、公式ヘルプページ(チャンネル収益化ポリシーなど)を定期的に確認することをおすすめします。停止された場合は、再審査請求が可能ですが、根本的なコンテンツ改善が再発防止の鍵です。
