キオクシアホールディングスの2026年3月期業績見通し発表
キオクシアホールディングスは2026年2月12日、2026年3月期の連結業績見通しを公表しました。この見通しでは、親会社の所有者に帰属する当期利益が4537億5600万円から5137億5600万円の見込みであり、前期比で66.6%から88.7%の増加となります。この範囲の中央値は約4837億円に相当し、市場の事前予想を上回る水準となっています。
連結純利益の見通し詳細
発表された連結純利益(親会社の所有者に帰属する当期利益)の見通しは、4537億5600万円から5137億5600万円の範囲です。これにより、前期の実績に対する増加率は66.6%から88.7%となります。Non-GAAPベースの親会社の所有者に帰属する当期利益は4596億9100万円から5196億9100万円の見込みで、前期比72.8%から95.4%の増加です。
業績見通しの背景と理由
この業績見通しは、データセンター向けの旺盛な需要を背景に、全てのアプリケーションで販売単価の大幅な上昇が見込まれるためです。特に人工知能(AI)の普及に伴うデータセンター向け需要の拡大が、NAND市場のタイトな需給状況を継続させ、収益を押し上げる要因となっています。第4四半期では、年間の固定資産税の一括計上として約120億円の影響が見込まれ、また、Sandisk Corporationとの合弁会社契約延長に伴い、製造サービス及び製品供給に対する受領額として第4四半期に約30億円の売上収益が計上される予定です。
AI需要の詳細分析
AI需要の拡大は、キオクシアの業績を大きく支えています。生成AIの普及により、データセンター向けのエンタープライズSSDが爆発的に売上を伸ばしており、売上の55%を占める大黒柱となっています。AIサーバーの普及とともに、ストレージ需要が今後も拡大すると予想され、NAND市場ではデータセンター向けの大幅な需要増がけん引し、非常にタイトな需給状況が続く見込みです。具体的に、第8世代BiCS FLASH™を搭載した大容量SSDの展開が進んでおり、122TBモデルを年内に、245TBモデルを2026年初頭に出荷予定です。これらは、Dell Technologiesとのパートナーシップのもと、AIサーバーのスケーラビリティと性能向上を実現するソリューションとして期待されています。また、AI搭載モデルの登場により、スマートフォンやPC向けの在庫調整局面を脱却し、堅調な推移が見込まれています。このように、AI特需は販売単価の上昇を促し、全体的な収益力の強化に寄与しています。
その他の主要業績指標
売上収益の見通しは2兆1797億7600万円から2兆2697億7600万円で、前期比27.7%から33.0%の増加です。Non-GAAP営業利益は7170億3100万円から8070億3100万円(前期比58.3%から78.1%増)、営業利益は7095億7400万円から7995億7400万円(前期比57.1%から77.0%増)、税引前利益は6317億5000万円から7217億5000万円(前期比70.4%から94.7%増)となります。これらの数字は、第3四半期までの実績を踏まえ、通期で増収増益を予想したものです。
市場予想との比較
今回の会社見通しは、IBESがまとめたアナリスト予想の平均値(約2977億円)を大幅に上回る内容となっています。また、QUICKコンセンサスの平均値(3235億円)も上回っています。
