aespaの紅白出場決定と寧寧の原爆ランプ投稿による抗議の経緯
2025年11月14日、NHKは『第76回NHK紅白歌合戦』(2025年12月31日放送)の出場歌手を発表し、K-POPガールズグループのaespaが初出場を果たすことが決定しました。このニュースは国内外で大きな注目を集めましたが、aespaのメンバーであるNINGNING(寧寧)の過去のSNS投稿が再燃し問題となっています。
aespaの紅白初出場決定の背景
aespaは、SMエンターテインメント所属の4人組ガールズグループで、KARINA、WINTER、GISELLE、NINGNINGのメンバーで構成されています。2020年11月の韓国デビュー以来、『Supernova』や『Whiplash』などのヒット曲を連発し、グローバルな人気を博しています。特に2024年7月の日本デビューシングル『Hot Mess』以降、日本市場での活動を活発化させており、2025年はCoachella出演などの実績が評価されました。
紅白歌合戦の出場歌手発表会見では、aespaはビデオメッセージで喜びを語りました。GISELLEは「私たちaespaの大きな夢の1つである紅白に出ることができてとても光栄です」と述べ、NINGNINGは「みなさんに感謝を伝えるために一生懸命準備していますので期待してください」とコメント。NHKのテーマ「つなぐ、つながる、大みそか。」に沿った多様なラインナップで、初出場組にはaespaのほか、アイナ・ジ・エンド、幾田りら、CANDY TUNE、ちゃんみな、HANA、ハンバート ハンバート、FRUITS ZIPPER(紅組)、&TEAM、M!LK(白組)が選出されました。紅組20組、白組17組の総勢37組が参加予定です。
NINGNINGの原爆ランプ投稿とは
問題の投稿は、2022年にaespaのファン向けプラットフォーム「Bubble」でNINGNINGが行ったものです。彼女は新しく購入したキノコ雲型のランプの写真をアップロードし、「可愛いライトを買ったよ〜どう?」とコメントしました。
当初は「ただの言いがかりでは?」という声もありましたが、実際の商品は「原爆・核爆発のキノコ雲」をモチーフにしたものと見られ、同一商品と見られる販売ページやyoutubeの紹介動画では以下のように記載されています
- 「Nuclear Explosion Lamp」
- 「Mushroom Cloud Lamp」
つまり、形状が偶然似ているのではなく、販売者自身が原爆やキノコ雲を意図して宣伝している商品が確認されています
当初、この投稿は特に問題視されず、3年間沈静化していました。しかし、紅白出場発表後、ネット上で再浮上。ランプの形状が、1945年の広島・長崎への原子爆弾投下時のキノコ雲に酷似しているとして、日本人ユーザーから「無神経」「原爆被害者を侮辱している」との批判が相次ぎました。原爆投下による死者は推定20万人を超え、日本では学校教育でその惨状が繰り返し教えられる歴史的事実です。
抗議の広がりと現状
抗議はX(旧Twitter)上で急速に拡大し、ハッシュタグ「#aespaの紅白出場取消を求めます」や「#aespa原爆ランプ事件」がトレンド入り。著名人やインフルエンサーも言及し、視聴ボイコットやNHKへの苦情を呼びかける投稿が散見されます。さらに、Change.org上で「aespaの紅白出場停止を求めます」というオンライン署名が開始され、数日で数万の署名を集めています。
この論争は、紅白放送80周年という節目で、K-POPアーティストの日本進出における文化的感度の重要性を改めて浮き彫りにしています。NHKやSMエンターテインメントからの公式対応は現時点でなく、状況は注視が必要です。
