バーガーキング日本事業売却のニュース
2025年11月17日、香港の投資ファンドであるアフィニティ・エクイティ・パートナーズが、バーガーキングの日本事業を売却する方針を明らかにしました。この事業は、株式会社ビーケージャパンホールディングス(本社:東京都千代田区)が運営しており、売却先として米金融大手ゴールドマン・サックスに優先交渉権が与えられました。買収額は700億円規模と報じられています。
売却の背景と詳細
アフィニティ・エクイティ・パートナーズは、2017年にロッテグループからバーガーキング日本事業を買収し、運営を担ってきました。過去には2022年にも日韓事業の売却を検討しましたが、日本事業単独での売却が実現した形です。この売却は、バーガーキング日本事業の急成長を背景に、投資回収のタイミングと判断されたものです。ゴールドマン・サックスは、外食分野での豊富な知見と投資実績を活かし、事業のさらなる成長を支援する見込みです。
事業の現状
売却時点で、バーガーキング日本事業は全国で300店舗を超える規模を達成しており、ハンバーガー業界で高い店舗増加率を誇ります。直火焼きの100%ビーフパティを使用した「ワッパー」を中心としたメニューが人気を博し、業績を回復させました。2019年時点で77店舗まで減少していた店舗数は、2025年10月までに4倍以上に拡大しました。
今後の店舗拡大について
バーガーキング日本事業は、売却後も積極的な店舗拡大を継続する方針です。2025年10月時点で全国300店舗を突破し、2028年末までに600店舗達成を目指しています。未進出エリアへの新規出店を強化し、ハンバーガー業界No.1の増加率を維持する計画です。
2025年の出店実績と計画
2025年は、4月から11月にかけて複数回の新規オープンを実施しました。具体的には、4月に神奈川・愛知・北海道・埼玉・大阪・東京で8店舗、5月に大阪・滋賀・熊本・三重で5店舗、7月に神奈川・兵庫・広島・宮城・大阪で7店舗、9月~10月に静岡・三重・大阪・愛知・千葉・兵庫・埼玉・東京で12店舗、11月に京都・神奈川・北海道・兵庫で4店舗をグランドオープンしました。これにより、11月時点で全国312店舗に達する見込みです。
拡大戦略の特徴
新店舗は、主に大型ショッピングモールや駅前などのアクセス良好な立地に位置づけられ、日常の利用を促進します。熊本市内への初進出など、地域未開拓エリアへの進出も進めており、全国的なネットワーク構築を図ります。ゴールドマン・サックスの関与により、さらなる投資と運営効率化が期待されますが、具体的な追加計画は売却完了後の発表を待ちます。
