フジテレビ「酒のツマミになる話」年内終了、大悟のコスプレが原因か?

フジテレビ「酒のツマミになる話」年内終了、大悟のコスプレが原因か?

フジテレビ系人気トークバラエティ番組「酒のツマミになる話」が、2025年12月上旬の放送を最後に終了することが報じられました。MCを務める千鳥・大悟の松本人志コスプレが引き金となった放送差し替え騒動が、番組終了の直接的な要因として指摘されています。この一件は、フジテレビのコンプライアンス意識の高まりと、MC交代後の番組運営の難しさを象徴する出来事です。以下で、事件の経緯から終了の背景を詳しく解説します。

放送差し替え騒動の詳細:ハロウィンスペシャルでお蔵入り

事件の発端は、2025年10月24日の放送予定だったハロウィンスペシャルです。事前告知では、ゲストにコスプレイヤーのえなこ、ガクテンソクの奥田修二、ちょんまげラーメンの田渕章裕、中島知子、松丸亮吾らが仮装姿で登場し、MCの大悟も参加する内容が予告されていました。特に注目されたのが、大悟のコスプレ姿。金髪のカツラにピチピチの白Tシャツを着用し、筋肉質の体型を強調した松本人志風の変装で、復帰予定の松本を意識したユーモラスな演出でした。

このコスプレは、昨年(2024年)のハロウィン特集でも同様に披露されており、当時は視聴者から「似てるし愛を感じる」「嬉しかった!」と好評でした。しかし、今年は放送直前にフジテレビ幹部が「局の事情を鑑みて」と判断し、急遽内容を変更。3月14日放送回の再放送に差し替えられました。関係者によると、収録時には問題なく進行していましたが、放送当日になって松本のコスプレがコンプライアンスに抵触する可能性を指摘されたそうです。フジテレビは公式コメントで「詳細は回答を控えますが、ご迷惑をおかけして申し訳ありません」と謝罪するにとどめ、SNSや公式サイトでの詳細告知もありませんでした。この「事故」レベルの対応が、現場に大きな混乱を招きました。

大悟の反応と降板申し出:松本へのリスペクトが裏目に

大悟にとって、この差し替えは深刻なショックでした。番組は当初「人志松本の酒のツマミになる話」として2021年4月にスタートし、松本の活動休止(2023年末の文春報道後)を受けて2024年2月から大悟がMCに就任。タイトルも「酒のツマミになる話」に変更され、大悟は「松本さんの代打」として、復帰時の「戻る場所を残したい」という思いで引き受けていました。スタジオには松本の肖像画が飾られ、番組の象徴となっています。

コスプレは松本への敬意とイジリを込めたものですが、放送見送りにより「共演者に申し訳ない」と大悟は落胆。報道によると、この件に納得できず、大悟が自ら降板を申し出たことが終了の引き金となりました。関係者は「大悟さんは松本さんの笑いの哲学を師匠として慕っており、裏切られた気持ちが強い」と語っています。X(旧Twitter)上でも、「大悟もそろそろキレていい」「気の毒すぎる」との声が相次ぎ、投稿数は急増しました。

フジテレビのコンプライアンス意識と背景要因

なぜ昨年はOKだったのに、今年はNGとなったのか? 背景には、フジテレビの最近のコンプライアンス強化があります。中居正広氏の一連の騒動(2025年上半期の報道で局内ハラスメント問題が再燃)や、松本の活動休止によるスポンサー離れが影響。局幹部は「中居問題と現在の状況を踏まえ、疑わしきは排す」との冷徹な判断を下したようです。また、10月24日から松本の新番組『DOWNTOWN+』の事前登録が始まったタイミングも、微妙な空気を助長しました。

番組自体は視聴率が安定(平均5-7%前後)し、TVer配信も好調でしたが、MC交代からわずか1年半での終了は異例。コスト削減や金曜プライムタイムの編成刷新も要因ですが、コスプレ騒動が「最後のトドメ」となったとの見方が強いです。Xでは「フジの対応が馬鹿げてる」「地上波はアカンのや」との批判が広がり、番組終了を惜しむ投稿が目立ちます。

終了の影響とファンの声:今後の展望は?

10月28日の収録が最終回となり、年内で終了の見込みです。これにより、金曜夜の枠に新番組が入る可能性が高く、フジの来春改編に波及する懸念もあります。一方、ファンからは「大悟のコンビネーションが最高だった」「松本復帰を待ってたのに」との惜しむ声が殺到。Xでは「緊急打ち切り!」と題した動画投稿が拡散され、大きなエンゲージメントを記録しました。

終了後も、過去回はTVerやFODで視聴可能。松本復帰後の新展開に期待しつつ、大悟の今後が注目されます。この騒動は、お笑い界の「イジリ文化」と放送局の「リスク回避」の狭間で揺れるメディアの現状を浮き彫りにしました。