・すき家が牛丼並盛りを値下げ
・すき家、吉野家、松屋、なか卯の牛丼・牛すき丼比較:価格と特徴
すき家、牛丼並盛りを480円から450円に値下げ!11年ぶりの価格改定
大手牛丼チェーン「すき家」は、2025年9月4日午前9時より、牛丼の価格を値下げすると発表しました。主力商品である「牛丼 並盛り」の価格が、現在の税込480円から450円に引き下げられます。これは、2014年以来11年ぶりの値下げとなり、原材料費やエネルギーコストの高騰が続く中、消費者にとって嬉しいニュースです。
値下げの背景と狙い
すき家を運営するゼンショーホールディングスは、今回の価格改定の理由について、「物価高が続く経済環境の中、多くのお客様にすき家の牛丼をより手頃な価格で楽しんでいただきたい」と説明しています。近年、原材料費やエネルギーコストの上昇により、2024年4月、11月、2025年3月と立て続けに値上げを行ってきました。特に、2025年3月には並盛りが450円から480円に値上げされていましたが、今回の値下げで3月の値上げ前の価格に戻ることになります。
また、すき家は3月以降、異物混入問題などにより5カ月連続で既存店客数が前年を下回るなど、客離れが課題となっていました。今回の値下げは、こうした状況を打破し、来客数の回復を目指す戦略の一環とされています。値下げにより1食当たりの利益は減少するものの、販売数の増加で利益を確保する方針です。
対象商品と値下げ幅
値下げの対象は、牛丼および牛皿メニューの計36商品で、値下げ幅は10円から40円です。以下は主な牛丼メニューの新価格(税込)です:
- 牛丼 ミニ:430円 → 390円(40円値下げ)
- 牛丼 並盛:480円 → 450円(30円値下げ)
- 牛丼 中盛:650円 → 650円(変更なし)
- 牛丼 大盛:680円 → 650円(30円値下げ)
- 牛丼 特盛:880円 → 850円(30円値下げ)
- 牛丼 メガ:1030円 → 1030円(変更なし)
なお、カレー(並盛490円)など一部メニューは価格が据え置かれます。
競合他社との価格競争
今回の値下げにより、すき家の牛丼並盛りの価格は、競合である吉野家(498円)や松屋(460円)を下回り、大手牛丼チェーン3社の中で最も安価となります。この価格戦略により、すき家はコストパフォーマンスを求める消費者層の取り込みを強化する狙いがあると考えられます。
品質はそのまま、さらなる効率化で対応
すき家の牛丼は、国産のコシヒカリやひとめぼれなど厳選されたブランド米を100%使用し、精米後5日以内に店舗に届けられる高品質な米を使用しています。今回の値下げにおいても、味わいや品質は一切妥協せず、ゼンショーグループの食材調達から製造、物流まで一括管理する仕組みを活かし、効率化を図ることで値下げを実現したとしています。
消費者へのメッセージ
すき家は公式発表で、「味わいや品質はそのままに、よりお得に、日常のさまざまな食事シーンでお楽しみいただける牛丼をご提供します。ぜひこの機会に、すき家やお家で、より手頃な価格になった牛丼をお召し上がりください」と呼びかけています。値下げを機に、店舗やテイクアウトで牛丼を楽しむ消費者が増えることが期待されます。
この値下げは、物価高騰による家計への負担が増す中、すき家のブランド力を強化し、顧客とのつながりを深めるための重要な一歩となるでしょう。9月4日以降、ぜひすき家の牛丼を試してみてはいかがでしょうか。
すき家、吉野家、松屋、なか卯の牛丼・牛すき丼比較:価格と特徴
日本の牛丼チェーンとして人気のすき家、吉野家、松屋、なか卯。それぞれの牛丼(または牛すき丼)の並盛り価格と特徴を比較し、どの店舗がどんなニーズに合うのかを紹介します。価格は2025年8月28日時点(税込、店内飲食)の情報に基づき、すき家は2025年9月4日以降の値下げ価格を反映しています。なお、なか卯の「牛すき丼」は従来の牛丼とは異なり、すき焼き風のメニューです。
すき家:牛丼並盛り 450円
すき家は日本最大の牛丼チェーンで、約1,900店舗を展開。2025年9月4日より牛丼並盛りを480円から450円に値下げし、三大チェーンの中で最安値に。手頃な価格と豊富なメニューで幅広い層に人気です。
- 特徴:アメリカ産牛肉と国産玉ねぎを使用し、甘辛いタレで煮込んだバランスの良い味わい。ご飯は国産コシヒカリやひとめぼれなど厳選米を使用し、精米後5日以内に提供。トッピング(キムチ、チーズなど)やサイズバリエーションが豊富。
- 量:牛肉約85g、ご飯約250g、総カロリー約733kcal。
- 強み:店舗数が多く、24時間営業やドライブスルー対応が充実。カスタマイズ性が高く、つゆだくやねぎだくなど無料で調整可能。テイクアウトやデリバリーも便利。
- 弱み:店舗による提供時間や品質のバラつきがまれに指摘される。シンプルな牛丼の味は他社と大きな差が少ない。
- おすすめポイント:手軽さと低価格を求める方に最適。トッピングで自分好みにカスタマイズしたい方や、深夜・早朝に利用したい方に。
吉野家:牛丼並盛り 498円
吉野家は1899年創業の老舗で、約1,200店舗を展開。「うまい、やすい、はやい」を掲げ、牛丼並盛りの価格は498円。伝統の味わいと安定した品質で根強い人気があります。
- 特徴:甘辛い秘伝のタレで煮込んだアメリカ産・カナダ産の赤身多めの牛肉を使用。玉ねぎとのバランスが良く、つゆだくカスタマイズが人気。ご飯はふっくらやや硬めで、タレと相性抜群。紅ショウガが味のアクセント。
- 量:牛肉約90g、ご飯約250g、総カロリー約633kcal。
- 強み:伝統的な牛丼の味わいと安定した品質。都市部の駅前や繁華街に店舗が多く、アクセス便利。提供スピードも速い。
- 弱み:トッピングやメニューのバリエーションが他社に比べ少ない。価格はすき家や松屋よりやや高め。
- おすすめポイント:濃いめの味が好きな方や、シンプルで伝統的な牛丼を求める方に最適。つゆだくや卵でカスタマイズもおすすめ。
松屋:牛めし並盛り 460円(みそ汁付き)
松屋は1966年創業で、約1,000店舗を展開。牛めし(牛丼)を中心に定食やカレーなど多彩なメニューを提供。並盛りは460円で、店内飲食ではみそ汁が無料で付くためコスパが高いです。
- 特徴:あっさりした醤油ベースのタレとアメリカ産バラ肉を使用。脂身がやや多めで濃厚な味わい。ご飯は粒立ちが良く、約260gでボリューム感あり。食券制で注文がスムーズ。
- 量:牛肉約86g、ご飯約260g、総カロリー約715kcal(みそ汁込み)。
- 強み:みそ汁無料で実質コスパ最高。定食やキムカル丼などメニューが豊富で、ヘルシー志向の選択肢も。PayPayやSuicaなどキャッシュレス決済が充実。
- 弱み:味があっさりめで、濃い味を求める人には物足りない場合も。24時間営業の店舗は他社より少ない。
- おすすめポイント:コスパを重視する方や、みそ汁付きでバランス良い食事をしたい方に最適。定食やカレーも楽しみたい場合に。
なか卯:牛すき丼並盛り 640円
なか卯は約450店舗を展開し、従来の牛丼は2014年に撤退。現在は「牛すき丼」を提供し、並盛りは640円。牛肉に白菜、白滝、ごぼう、こんにゃくなどを加えたすき焼き風の甘い味付けが特徴です。
- 特徴:昆布やカツオの風味を効かせた出汁に、三温糖と陳皮(乾燥みかんの皮)を加えた特製の甘いタレを使用。アメリカ産・オーストラリア産の牛肉に白ネギ、ごぼう、こんにゃく、三つ葉をトッピング。ご飯は約255gでやや柔らかめ。2024年6月にリニューアルし、具材とタレを改良。
- 量:総カロリー約713kcal(牛肉・ご飯の詳細な量は非公開)。野菜やこんにゃくで栄養バランスが良い。
- 強み:提供スピードが速く、忙しい時に便利。野菜やこんにゃくでヘルシー志向。外国語の口コミ比率が高く、観光客にも人気。店舗の清潔感や接客も高評価。
- 弱み:伝統的な牛丼とは異なり、すき焼き風のため好みが分かれる。店舗数が他社より少なく、地方では見つけにくい。価格は四大チェーンで最も高い。
- おすすめポイント:すき焼き風の甘い味わいや野菜入りのヘルシーな丼を求める方に最適。提供スピードを重視する方や、こだわり卵を追加してまろやかに楽しみたい方に。
どの牛丼・牛すき丼を選ぶ?ニーズ別おすすめ
すき家、吉野家、松屋、なか卯の牛丼(牛すき丼)は、価格と特徴が異なり、好みやシーンで選択肢が変わります。以下にニーズ別のおすすめをまとめました。
- 低価格と手軽さを求めるなら:すき家の450円(9月4日以降)は四大チェーンで最安値。店舗数が多く、24時間営業やドライブスルー対応でいつでも利用可能。トッピングでカスタマイズしたい方にも。
- 伝統的な牛丼を求めるなら:吉野家の498円は甘辛いタレと赤身多めの牛肉で満足度が高い。シンプルで安定した味わいを求める方に。
- コスパ重視なら:松屋の460円(みそ汁付き)は実質的なお得感が抜群。あっさり味と豊富なメニューで、バランス良い食事や定食を楽しみたい方に。
- 変化を楽しみたいなら:なか卯の牛すき丼(640円)は野菜とすき焼き風の甘いタレで独自性あり。ヘルシー志向や提供スピードを重視する方に。
すき家は低価格とアクセスの良さで日常使いに最適、吉野家は伝統の味、松屋はコスパとメニューの幅、なか卯はヘルシーで独特な風味が魅力です。価格差は10円~190円ですが、味やサービスで各社が差別化。気分や予算に応じて、お気に入りの一品を選んでみてください!