2026 FIFAワールドカップ グループステージ抽選結果
2025年12月6日、米国ワシントンD.C.のケネディ・センターで開催されたFIFAワールドカップ2026の最終抽選会により、48チームを12グループに分ける組み合わせが決定しました。この大会は、史上最大規模の48チーム参加形式を採用し、米国、カナダ、メキシコの3カ国による共同開催となります。各グループは4チームずつで構成され、上位2チームおよび成績上位の8チームが決勝トーナメントに進出します。抽選では、FIFAランキングに基づく4つのポットからチームを割り当て、開催国を考慮した配置がなされました。一部のグループには、2026年3月に実施されるプレーオフの勝者が含まれるため、最終的なチーム編成は後日確定します。
特に注目されるのは、アジア代表の日本(P2、R18)がグループFに割り当てられた点です。日本は欧州の強豪オランダ(P1、R7)と同グループとなり、北アフリカのチュニジア(P3、R44)およびUEFAプレーオフB勝者(P4)と対戦します。UEFAプレーオフBの候補は、スウェーデン(R43)、ウクライナ(R28)、ポーランド(R31)、アルバニア(R63)です。この組み合わせは、日本にとって厳しい戦いが予想される一方で、過去の活躍から期待が高まるグループです。以下に、各グループの詳細を紹介します。
※P:ポット、R:FIFAランキングとして表記
例)日本(P2、R18)→日本(ポット:2、FIFAランキング:18)
グループ A
メキシコ(開催国、P1、R15)、韓国(P2、R22)、南アフリカ共和国(P3、R61)、UEFAプレーオフD勝者(P4)。メキシコはグループのトップシードとして、グループステージの全試合を自国で開催します。このグループは、アフリカとアジアの強豪がメキシコに挑む構図となります。UEFAプレーオフDは、デンマーク(R21)、チェコ共和国(R44)、アイルランド共和国(R59)、北マケドニア(R65)の勝者です。
グループ B
カナダ(開催国、P1、R27)、スイス(P2、R17)、カタール(P3、R50)、UEFAプレーオフA勝者(P4)。カナダは自国開催の利点を活かし、欧州の強豪スイスと対戦します。UEFAプレーオフAの候補は、イタリア(R13)、北アイルランド(R69)、ウェールズ(R32)、ボスニア・ヘルツェゴビナ(R71)です。
グループ C
ブラジル(P1、R5)、モロッコ(P2、R12)、スコットランド(P3、R37)、ハイチ(P4、R84)。南米の王者ブラジルがリードするグループで、アフリカの新星モロッコと欧州のスコットランド、加えてカリブ海のハイチが加わります。ハイチはCONCACAFからの出場です。
グループ D
米国(開催国、P1、R14)、パラグアイ(P2、R36)、オーストラリア(P3、R26)、UEFAプレーオフC勝者(P4)。米国はホームアドバンテージを活かし、オセアニアのオーストラリアや南米のパラグアイと激突します。UEFAプレーオフCの候補は、トルコ(R25)、ルーマニア(R47)、スロバキア(R45)、コソボ(R110)です。
グループ E
ドイツ(P1、R11)、コートジボワール(P2、R42)、エクアドル(P3、R23)、キュラソー(P4、R82)。前回大会準優勝のドイツが中心となり、アフリカのコートジボワールと南米のエクアドル、カリブ海のキュラソーが対戦します。キュラソーはCONCACAF代表として出場します。
グループ F
オランダ(P1、R7)、日本(P2、R18)、チュニジア(P3、R40)、UEFAプレーオフB勝者(P4)。欧州のオランダとアジアの日本が注目されるグループで、北アフリカのチュニジアが加わります。UEFAプレーオフBの候補は、スウェーデン(R43)、ウクライナ(R28)、ポーランド(R31)、アルバニア(R63)です。
グループ G
ベルギー(P1、R6)、イラン(P2、R20)、エジプト(P3、R34)、ニュージーランド(P4、R86)。ベルギーが率いるグループに、中東のアジア代表イラン、北アフリカのエジプト、オセアニアのニュージーランドが揃いました。ニュージーランドはOFC王者として直接出場しています。
グループ H
スペイン(P1、R1)、ウルグアイ(P2、R16)、サウジアラビア(P3、R60)、カーボベルデ(P4、R68)。欧州のスペインと南米のウルグアイの強豪対決がハイライトで、アジアのサウジアラビアとアフリカのカーボベルデ(カーボ・ヴェルデ)が挑戦します。
グループ I
フランス(P1、R3)、セネガル(P2、R19)、ノルウェー(P3、R29)、大陸間プレーオフ2勝者(P4)。前回準優勝のフランスがトップで、アフリカのセネガル、欧州のノルウェーと対戦。大陸間プレーオフ2は、イラク(R59)、ボリビア(R82)、スリナム(R141)からの勝者です。
グループ J
アルゼンチン(P1、R2)、アルジェリア(P2、R35)、オーストリア(P3、R24)、ヨルダン(P4、R66)。ディフェンディングチャンピオンのアルゼンチンがリードし、北アフリカのアルジェリア、欧州のオーストリア、中東のアジア代表ヨルダンが加わります。
グループ K
ポルトガル(P1、R8)、ウズベキスタン(P2、R49)、コロンビア(P3、R12)、大陸間プレーオフ1勝者(P4)。クリスティアーノ・ロナウド率いるポルトガルが中心で、中央アジアのウズベキスタン、南米のコロンビアと対戦。大陸間プレーオフ1は、コンゴ民主共和国(R70)、ジャマイカ(R61)、ニューカレドニア(R143)からの勝者です。
グループ L
イングランド(P1、R4)、クロアチア(P2、R10)、パナマ(P3、R30)、ガーナ(P4、R72)。前回準優勝のクロアチアがイングランドに挑み、中米のパナマとアフリカのガーナが加わるグループです。
これらの組み合わせにより、大会は多様な大陸間の対戦を生み出します。試合日程と会場は2025年12月6日に発表される予定です。詳細はFIFA公式サイトをご確認ください。
